F22ラプター、アメリカで初の一般公開
2007年05月01日 06:30
現在訪米中の久間章生防衛相も「情報が欲しい」と国防総省に訴えている、アメリカの最新鋭ステルス戦闘機F22Aラプター(Raptor)が4月29日、アメリカ・バージニア州のラングレー(Langley)空軍基地で行われた航空ショーではじめてアメリカで一般公開された。
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この航空ショーではF16C戦闘機以外にA-10、F-15Eなどが登場したが、中でも注目を集めたのは初公開となるF-22Aラプター戦闘機。今回の航空ショーはアメリカ空軍60周年にあたることもあり、それにあわせての記念公開なのかもしれない。
F-22Aは実際にさまざまな飛行スタイルをしながら一般聴衆の前に姿を現している。ラングレー空軍基地の【公式サイト上】には、その時のデモフライトの様子が動画で公開されている(が、記事執筆時点ではアクセス集中のためエラーが出る)
公開されたF-22Aの主要スペックデータ(クリックして拡大)
デモチームのスタッフの一人エリック大佐はF-22Aについて、
「安全性に問題はありません」
「アメリカ空軍の力を一般市民に披露するのが我々の使命ですが、安全第一を念頭に置かねばならないのはいうまでもありません」
「このデモフライトによって、F22Aが世界のどんな戦闘機よりも高性能であり、そして何ができるのかを披露したいと思っています」
「特に操作性については抜群です。操縦性は絶対にムリがあるように見えますが、実際にはF22は自分の完全なコントロール下にあるのです」
と、先日(別機種で)デモフライトで事故が発生したことを配慮した発言をする一方、F22の高性能ぶりについて鼻高々に語っていた。
F22ラプターは現在航空自衛隊の次期主力戦闘機の候補としてF15FXと共に筆頭に挙がっているとされている。また、抑止効果・威圧効果としても抜群の「戦力」を持つようで、先日も「ご近所」の独裁国家のトップが、埼玉県に配備されたPAC3(パトリオット対空ミサイルの最新型)と共に名指しで「軍事的脅威であり挑発的行為である」といつもの妄言を繰り返している。
現在F22は一時的にではあるがアメリカ軍の沖縄・嘉手納基地にも配備されている。今後日本でも似たように、大衆の目にF22が広く長時間にわたり披露されることもあるのだろうか。
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