ネットショッピングの利用経験はパソコンで97.5%・ケータイで14.6%。「書籍・雑誌」がナンバーワン
2007年05月22日 08:00
ネットアンケートによるリサーチ会社マイボイスコムは5月21日、オンラインショッピングに関する調査結果を発表した。それによるとパソコン利用者の97.5%、携帯電話利用者の14.6%が何らかの形でオンラインショッピングを経験したことがあることが明らかになった。また、オンラインショッピングで購入した商品でもっとも多かったのは、パソコン・携帯電話経由共に「書籍・雑誌」がもっとも多かった。
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今調査は4月1日から5日の間、ウェブ上のアンケート形式によって行われたもの。回答者数は1万7210人。性別比率は男女=46:54。年齢層は30代がもっとも多く40%で次いで40代が26%、20代が18%。
●通販利用率はパソコン経由ネットが97.5%でもっとも多い
通販を利用した人に対し、どの形式で利用したかという質問についてはパソコンによるインターネット経由と答えた人が97.5%とほぼすべての人に及んだ。
通販利用者が利用した通販媒体。
これまで通販といえば「カタログショッピング」のイメージが強かったが、そのカタログですら61.3%。ネット上でのアンケート結果という事情を考慮しても、97.5%とは驚異的な数といえるだろう。一方、携帯電話経由によるものは14.6%。意外な少なさを感じる。ただしこれが例えば、携帯電話経由でアンケートを行ったら、もう少し違った結果が出るのかもしれない。
●人気商品は「書籍・雑誌」「衣料品」「食料品・飲料・アルコール」
パソコンと携帯電話経由でのネット通販で具体的に何を買ったのかという問いについては、少々興味深い結果が出た。
パソコン経由でのオンラインショップで購入したもの。
携帯電話経由でのオンラインショップで購入したもの。
パソコンも携帯電話も上位を「書籍・雑誌」「衣料品」「食料品・飲料・アルコール」が占めている。趣味趣向品や消費財を気軽にネットで購入するという傾向が見て取れよう。パソコン・携帯電話共に以下「CD・DVD・ビデオ」「化粧品・美容用品」と続き、これらのアイテムがネット通販に向いていることが推定できる。
ケータイ通販では「特定の」の。
両者で異なる購入傾向
「興味深い」としたのは、今アンケートがパソコン経由と携帯電話経由とでは、得票率に大きな違いがあること。両方とも複数回答が可能な結果なのだが、パソコンによるものはトップの「書籍・雑誌」が47.9%なのをはじめ、おしなべて30~40%を維持しているのに対し、携帯電話経由ではトップの「書籍・雑誌」「食料品・飲料・アルコール」ですら18.5%しか票が得られていない。さらに携帯電話では「無回答」が14.7%も占めている。
この結果からはいくつかの推論が成り立つ。その中でもっとも可能性が高いのは「携帯電話経由の通販利用者は特定ジャンルのアイテムしか購入しない傾向にある。だから複数ジャンルの回答をする人が少なく、結果として各項目の得票数が分散してしまった」というものだろう。携帯電話ではあちこちの多数ジャンルの通販サイトを渡り歩くのではなく、コスメならコスメ、雑誌なら雑誌のみを購入する、という利用傾向があると思われる。携帯電話における「無回答」が多かったのも、要は該当するジャンルがない、あるいは答えたくないような商品を購入していたからではないだろうか。
今後高性能の携帯電話が普及し、携帯電話経由での通販利用がますます拡大するにつれ、通販サイト側でも携帯電話に優しいレイアウトや操作系のサイト構築が求められることだろう。QRコードの活用など、携帯電話ならではのアイディアも取り入れ、パソコンならパソコン、ケータイならケータイだけの特性をもった通販が多くの人に受け入れられるに違いない。
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