中学生の4人に1人が「一人で朝食」・厚生労働省調査から

2007年05月17日 12:25

一人で朝食イメージ厚生労働省が5月16日に発表した【平成17年 国民健康・栄養調査結果の概要について】によると、中学生の4人に1人が朝食を一人でとるなど、「朝食を子どもだけで食べる」と答えた割合が年々増加傾向にあることが明らかになった。

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今調査は国民の健康増進を図るため、厚生労働省が毎年栄養状態や喫煙、飲酒、食生活などについて調べているもので、調査集計世帯は3588世帯・男性4257人、女性4880人。調査時期は2005年の11月。

調査結果によると、毎日朝食を採る子どもは男女共に9割以上で例年から特に変化はないが、親や祖父母などと一緒にではなく、子どもだけで食べる割合は年々増加し、最新データの2005年度では中学生で42.5%、小学校高学年で40.3%、小学校低学年で40.9%に達した。特に小学校低学年では2年前の26.8%から大幅に増加しているのが気になる。

朝食を子どもだけで食べる比率の推移。
朝食を子どもだけで食べる比率の推移。

また、今回はじめて「一人で食べる」の比率を調査したが、それによると中学生では「子どもだけで食べる」42.5%のうち25.3%までが「一人で食べる」と回答した。「元々一人っ子なのか」「兄弟姉妹がいるのに一人で食べるのか」まではこの調査では分からないが、どちらにしても寂しい朝食であるには違いない。

朝食を子ども一人で食べる比率
朝食を子ども一人で食べる比率

子どもの夕食の時間も夜遅くなる傾向が同調査からは明らかにされており、食生活の乱れを懸念する声も上がっている。また、「一日の始まり」でもあり、一日のリズムを整えるきっかけにもなる朝食が(忙しかったり気恥ずかしかったりするのは分かるが)一人きりで、というのはやはり少々寂しい気がしてならない。

食生活を通して生活の質そのものを向上させ健康な心身を形成するという考え方「食育」が広まりつつあるが、朝食を楽しく採るのもまさに「食育」の考えに合ったもの。当方のように独り暮らしをしているのならともかく、家族で生活しているのであれば、せめて土日くらいは朝食を皆で楽しんではいかがだろうか。

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