男性の喫煙率40%を切る・厚生労働省調査から
2007年05月17日 08:00
厚生労働省が5月16日に発表した【平成17年 国民健康・栄養調査結果の概要について】によると、男性の喫煙率が調査開始以来初めて40%を下回ったことが明らかになった。また、男女共に30代がもっとも喫煙している率が高いことも判明した。
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今調査は国民の健康増進を図るため、厚生労働省が毎年栄養状態や喫煙、飲酒、食生活などについて調べているもので、調査集計世帯は3588世帯・男性4257人、女性4880人。調査時期は2005年の11月。
発表資料によると、2003年以降男性の喫煙率は徐々に低下する傾向にあり、2003年は46.8%だったものが2005年には39.3%と4割を切っている。一方女性は元々2003年の段階で11.3%と少なめだったが、2004年・2005年と経過してもあまり変化は見られない。
喫煙率の推移。
また、年代別の喫煙状況を見てみると、男女共に30~39歳の喫煙率がもっとも高いが、40歳以降になると「過去習慣的に喫煙していた(が今は吸っていない)人」が急速に増え、喫煙している人の割合を圧迫しているのが分かる。これは結婚などの生活環境の変化や、健康に考慮して禁煙を決意し、それを実践する人の割合が年とともに増えていることが推測される。
年とともに喫煙率が減っているのは、がんに関する注目が高まる昨今、肺がんの主要原因の一つと見られているたばこについて、少しずつ「健康のことを考えて止めよう」と考えている人が増えているのが原因だろうか。「禁煙した理由」についての調査がないのが残念だ。
ただし下記関連記事の調査結果を見る限り、健康や生活環境の変化というよりは、経済的な理由が禁煙のきっかけであるようだが……。
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