「アイスクリームは太りにくい!?」アイスを「愛す」べき理由3か条
2007年05月12日 19:30
明治2年5月9日に横浜場所通りで日本初となるアイスクリームこと「あいすくりん」を製造販売したことから「アイスクリームの日」となった5月9日、【日本アイスクリーム協会】発表による「アイスクリームは太りにくい」というデータが【オリコン】などで発表された。よく調べてみると、これは今年になってからではなく以前から同協会が主張していることらしい。あらためて内容を見てみることにしよう。
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●理由その1「吸収されるより消費されやすい」
日本アイスクリーム協会の公式ページ内【解説ページ】によると、「アイスクリームが太りにくい」という理由には大きく二つ挙げられる。そのうちの一つが「食後の血糖反応」によるもの。直接的な「太る」要因は食べ物の脂肪分によるものだが、この脂肪分は「エネルギーとして消費され身体の外に出て行く」ものと「脂肪そのものとして体内に蓄積される」ものに分かれる。そして後者が「太る原因」となる。
エネルギーに替わるか吸収されるか、その比率はグリセミック指数という血糖反応の強さを表す数字と比例する。この数字が高いほど、脂肪として蓄積される割合は高くなる。そしてその値は他の食べ物と比べ、アイスクリームはかなり低い値となっている。
右に日本アイスクリーム協会の図版を引用したが、これによればチョコレートの約半分程度、ということになる。もちろんアイスクリームの種類は多種多様に及ぶので一概にとは言い切れないが、一つの目安にはなるだろう。
●理由その2「身体が冷えるのでエネルギーを消費するから」
もう一つの理由は、「冷たいアイスを食べると身体が冷え、その冷えた身体の体温を元に戻そうと身体内部で熱生産を高めるため、蓄積され脂肪となる分の一部がエネルギーとして消費される」というもの。要は「脂肪として貯金されるエネルギーの一部がその場で使われる」ということだ。
……ということは寒い冬の中、アイスクリームを食べる行為は、より一層「太りにくい」ことにつながるのだろうか。
●プラスα「アイスは栄養分豊富なヘルシーデザート」
同協会内別ページ【栄養分に関するコーナー】では、アイスクリームがたんぱく質やビタミン各種、カルシウムなどをバランスよく取れる食品だと語っている。もし肥満が気になるのなら、乳脂肪がひかえめのアイスミルクを選択しようというアドバイスもある。
特にカルシウムは豊富で、1日1個(130mlサイズ)を食べれば日本人に不足しがちなカルシウムをほぼまかなえるとしている。
同協会のサイトにはアイスクリームのさまざまなトリビア(例えば【アイスクリームにはなぜ賞味期限がないのか】、【日本で一番アイスクリームを購入しているのは静岡県静岡市】)も豊富に掲載されていて、飽きがこない。
【今年は超猛暑の予感!? 気象庁、ラニーニャ現象が5月にも発生の可能性と発表】にもあるように今年はラニーニャ現象で超猛暑になる可能性があると気象庁が言及している。アイスや清涼飲料水ばかりにお世話になっていたのでは、メタボ云々だけでなく身体そのものに思わしくない影響を及ぼしかねないが、適切な時に適度の量を楽しむのはQOL(生活の質)の面でもプラスとなるだろう。
アイスを手にした時にカロリー表示を気にするのは重要だが、上記理由から「その数字自身がすべてではない」ということも頭に入れておいた方がいいかもしれない。
……もちろん「チョコレートの2倍の熱変換効率だから、今日はピノを2倍食べよう♪」などといった形で、調子にのって食べ過ぎたのでは元も子もない。ご注意あれ。
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