33歳が詠んで曰く「脳年齢 年金すでに もらえます」・第一生命がサラリーマン川柳投票結果発表
2007年05月15日 08:00
第一生命は5月14日、サラリーマンを中心に世情を反映した川柳について、ノミネート作品の人気投票結果を発表した。もっとも多くの票を得たのは、知的トレーニングゲームのブームを巻き起こした[任天堂(7974)]の「脳トレ」シリーズをテーマにした「脳年齢 年金すでに もらえます」だった(【発表ページ】)。
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サラリーマン川柳は毎年第一生命が行っているキャンペーンで、その年その年の世情が面白おかしく語られる川柳が数多く生み出されている。今年も【「タクシーで『おつりいいから』『足りません!』」第20回サラリーマン川柳コンクールノミネート100句発表】にあるように、2月にノミネート作品が発表され、投票が行われていた。
第一位になったのは、流行の知的ゲームをテーマにした「脳年齢 年金すでに もらえます」。思わず「あるある」とうなづいてしまいそうな内容と、年金問題までをも絡めた、巧みな作品。第二位には「このオレに あたたかいのは 便座だけ」。発表ページのイラストにあるように、家庭内で居場所をなかなか見つけられないお父さんの哀愁が漂ってくる。第三位には「犬はいい 崖っぷちでも 助けられ」。先日、崖で身動きが取れなくなった犬が救助されるニュースが世間を騒がせたが、それを見ての一句だろう。
そのほかにも「脳トレを やるなら先に 脂肪トレ」「イナバウアー 一発芸で 腰痛め」「デスノート 『脂肪』『脂肪』と 書く女房」など最近の流行を反映したものや、「忘れぬよう メモした紙を また捜す」のようにいつもよくある内容をうまく表現したもの、「お年玉 あげると孫は すぐ帰る」というちょっと悲しいもの、「妻は待つ!! 年金半分 掴むまで」のような最近の年金制度改正を如実に反映したもの、さらには「『ありがとう』 そのひとことが潤滑油」など、ほっとさせられるものもある。
川柳とは元々季語などのルールもなく、俳句と共に人々の気持ちを素直に、そして面白楽しく表現する方法として広く認知されている。今回多くの票を得た川柳たちも、それだけ多くの人の心に響き、同意を得たに違いない。
なお発表ページではあわせて過去の優秀作品も掲載されている。その年その年の世情がうまく反映されていて、当時を振り返るよい材料にもなる。機会があれば目を通してみるのも面白いだろう。
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