「ブログは信頼できない」が3割強、インターネットの信頼度は新聞の2/3・ネット上の情報の信頼性に関する意識調査結果
2007年05月09日 06:30
【Japan.Internet.com】は5月8日、「インターネットにおける情報の信頼性」に関する意識調査結果を発表した。それによると、ネット上での情報の間違いを経験したことがあるユーザーは半数近い47.36%におよび、ブログそのものを信頼できないと考えている人が約3割に登ることが明らかになった。
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今調査はインターネット経由で全国の1041人に対して行われたもので、調査期間は4月26日から28日。それによると間違った情報がネット上で掲載されていたのは、「ネット掲示板」によるものが一番多く297人。次いでブログ、ポータルサイト、ニュースサイトとなっている。掲示板やブログなど、一般利用者が気軽に情報発信できる場における誤報が多い、という認識のようだ。
それでは「誤報が多い」とされるブログについて、「信頼できるブログとは」との問いには「信頼できるものはない」と答えた人が最も多い314人(30.16%)。続くブログは「企業が運営するプロモーションブログ」という結果が出た。口コミ効果や新しいメディアとして注目を集めているブログだが、その信頼性はまだまだのようだ。
信頼できるブログとは?
ネットの信頼度は新聞の2/3。
インターネットは珠玉混合の状態。
そこから「価値ある情報」を見つけ出す
「メディアリテラシー」を磨く努力が必要
特に企業の公開性をアピール手段として薦められることの多い「企業の社長ブログ」には、信頼できると回答した人が57人(5.48%)しかいなかったのが気になるところ。他にも選択肢として挙げられた「著名人」「継続期間が長い」「更新頻度が高い」「ランキングなどで上位」などの「信頼できるブログの要素」は、信頼できるブログを運営していくための一つのヒントとなることだろう。
では大型メディアといわれるテレビ、新聞、インターネットそれぞれに対する信頼度はどうなのだろうか。やはり新聞を信頼している人がもっとも多く、「とても」「少し」を合わせると実に89.33%もの人が「信頼している」と答えた。それに対してテレビは74.83%、インターネットは64.07%となり、インターネットの信頼度は新聞の2/3でしかない。
掲示板やブログなどのネット上の情報はもちろん、テレビや新聞でも誤報や意図的なミスリードによる情報露出は山のようにある。それらの情報の中から正しい、あるいは「真実」を見出して自分自身の糧(かて)にしてためには、ひとりひとりがメディアリテラシー(media literacy:メディアを読み解いて必要な情報を引き出し、さらにその真偽を見抜いて活用する能力)を磨いていくしかないのだろう。
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