日本国内初のカプセル内視鏡全国販売30日開始、価格は743万円
2007年05月26日 12:00
先に【日本初の「カプセル内視鏡」を丸紅とスズケンが共同輸入、5月末から販売開始】でお伝えした、【丸紅(8002)】と【スズケン(9987)】による日本国内初となるカプセル内視鏡「ギブン画像診断システム」の全国販売が5月30日からになるとスズケンが発表した(【発表リリース】)
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今回販売されるカプセル内視鏡は、これまでの胃カメラなどのようにチューブで口から挿入することによる身体への負担もほとんどなく、さらにバリウムを飲んだり麻酔をする必要もない。そして病院の特定病室内で待機する必要すらない(通常の生活を行える)という画期的なもの。さらに内臓内でもこれまでの胃カメラでは撮影が難しかった小腸の撮影も容易になる。
スペック詳細は上記リリースや記事にある通りだが、その他に「これまで世界60か国ほどで販売・使用ずみで2001年から2006年までに50万件以上による検査が行われている」「運用システムには使用実績から得られた『症例画像辞書』が搭載され、撮影した画像と症例画像を比較して病症の発見をスムースにする」などの情報も明らかにされている。
気になる(?)価格だが、ワークステーションセット、データレコーダーセット、内視鏡のカプセル10パックキット合わせて743万円(税別)。内視鏡カプセル10パックキット単体では(保険未収載で)100万円となる。
スズケンでは今システムについて初年度15億円の売り上げを目標としている。
価格帯などから最初は大病院での試験運用から導入されることだろう。また、基本的にカプセルはその性質上使い捨てになるため、これまでの胃カメラ検査のように気軽に行えるわけにもいくまい。しかしそれでも、選択肢が増えること自体は非常にありがたい話。今後は使用の拡大による量産化によって、カプセルの価格が引き下げられ、さらに利用へのハードルが低くなることに期待しよう。
(最終更新:2013/08/21)
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