ブルドックソース(2804)がスティールのTOBに意見保留・79項目の質問状
2007年05月28日 06:30
アメリカ系投資ファンドのスティール・パートナーズに公開買い付け(TOB)を実施されている最中の【ブルドックソース(2804)】は5月25日、今TOBへの意見を留保すると共に、買収後の経営計画など79項目にわたる質問状を送付・公開した(【質問状(PDF)】、【質問状訂正部分(PDF)】)。
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TOBに賛成するか反対するかという意見表明は証券取引法上の義務であるが、今回ブルドックソースが行った「留保」という回答は意見表明の一つと見なされ、問題はなさそう。
スティールがTOBを表明した後の
ブルドックの株価推移。
1584円というTOB価格を
上回り続けている。
質問状の中身を確認した限りでは、TOB開始前後にスティール側が行った情報開示内容では、TOBの目的や成功後のブルドックソースに対する経営方針、スティールそのものの情報が不足しているため、それらについて詳細に説明してほしいという内容になっている。特にスティールの資金源やバックボーンに関する、スティール側にしてみればもっとも触れてほしくない・公開したくない点にも多数の質問項目があり、答えにくい内容であるのがうかがえる。もっともブルドックソース側からすれば、「買収されるとなれば、これくらいの情報は教えてもらって当然」という思いがあるのもまた事実。
なお現在ブルドックソースの株価はTOB価格の1584円を一貫して上回っており、この設定が改められない限り、TOBが成功する可能性は低い。今後スティール側がしっかりとした回答を行うのか、TOBの条件を再設定するのかどうかなど、両社の動きに注目が集まるところだ。
■関連記事:
【米スティール、ブルドックソースの株式公開買付を開始】
(最終更新:2013/08/21)
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