スポーツ用品のヒマラヤも循環取引・1億2698万3000円の売り上げ架空計上

2007年05月02日 08:00

株式イメージスポーツ用品の【ヒマラヤ(7514)】は5月1日、子会社eSPORTSに関わる、取引先3社を経由した不適切な取引(循環取引)が5件発生していたと発表した(【発表リリース、PDF】)。この循環取引による不適切な売上高は現在判明している範囲で1億2698万3000円。この取引によりヒマラヤ側には1327万8000円の損失が発生した。

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ヒマラヤでは今回の循環取引発覚を受けて、外部調査委員会を設置。関与した役職員への処分と各種体制の統括、再発防止に向けた体制の見直しを行い、その結果を発表するとしている。

【加ト吉事件でのはてな「循環取引」とは?】でも詳しく説明したが、「循環取引」は基本的にその行為自身には不法性を見出すことはできず、「循環取引」によって造られた財務結果を有価証券報告書に記載することで「虚偽記載」の問題が発生しうることになる。

今回明らかになった循環取引では、現在把握されている循環取引の対象売り上げ高は約1.3億円と、2007年8月期の売上高188億200万円の1割にも満たず、損失額も1300万円と純利益の6億900万円の数%と微々たるもの。財務諸表そのものには大きな影響は及ばないことが予想される。

この規模ならば恐らくは、担当部署の独断か、それに近い行為によるものと想像されよう。まずは外部調査委員会の報告を待つしかあるまい。

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