千代田区立図書館、公立図書館では最も遅い午後10時まで開館に

2007年05月08日 08:00

書籍イメージ東京都の【千代田区立図書館】は5月7日から新規オープンと共に開館時間を延長し、公立図書館としてはもっとも遅い午後10時までの開館時間となる。また、書籍を探すのに便利な「連想型関連本検索サービス」も開始した。

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千代田区内に位置する同図書館は14万部もの蔵書を納めているものの、昼間は丸の内街などのサラリーマンに使用される機会があまり無かったことから、仕事が終わった後に有効に使用してもらえるよう開館時間を延長。これまで平日は19時閉館だったところを22時に延長した(土日はこれまでどおり土曜が19時、日曜と祝日は17時まで)。

千代田区立図書館イメージ図書館内にはサラリーマンに人気のある新書専門のコーナーを設置。さらに、一冊の書籍から連想してさまざまな書籍への興味関心を持ってもらえるよう、あるいは調べ物に役立ててもらえるよう、実際の本をかざすと関連したテーマを扱う他の本の一覧、さらにはそれらの本が図書館内だけでなく周囲の古本屋にあるかどうかも確認できる「連想型関連本検索サービス」も試験的に導入された(コンセプト的には以前紹介した【いもづる式のようなもの】で検索対象を図書館プラス周囲の古本屋にした、といったところだろうか)。

特に千代田区は周囲に「古本の街」神保町を抱えているため、このシステムのデータ更新が適切になされれば、強力な威力を発揮するに違いない(図書館だけでなく古本屋にもメリットとなる)。

NHKなどでも本日新規開館した同図書館のことを報じており、その中で田中榮博館長は「千代田区は昼と夜の人口差が約20倍ある。その状況下では図書館も利用してもらうために積極的な情報発信や工夫が必要になった。仕事帰りのサラリーマンの人たちもぜひ立ち寄ってほしい」とコメントしていた。

また、東京区立図書館としては【今年7月に新規オープン予定の豊島区の図書館】も閉館時間を22時までにする予定だという。

連想型関連本検索サービスは図書館だけでなく、古本屋全体に取り入れることができれば面白いことになるに違いない(神保町内に位置する古本屋すべてを、一つの大きな古本屋集合体として扱うことができるからだ)。公式サイトを見る限り、インターネットも利用できたり、案内人こと「コンシェルジェ」も配備されていたりと、かなり充実したサービスが用意されているもよう。千代田区近辺にお勤めの人は、一度足を運んでみてはいかがだろうか。

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