ヤフー、Wii向けページで利用しやすいデザインを採用
2007年04月13日 19:30
先に【正式版Wii用「インターネットチャンネル」のブラウザ公開開始】でお伝えしたように、[任天堂(7974)]の家庭用ゲーム機『Wii』でフルブラウザによるインターネットアクセスができるようになったが、その機能の中で選択できる検索エンジンのうち、[ヤフー(4689)]ではWii専用に最適化された画面構成で表示されることが明らかになった。【ヤフーの開発ブログで公表された】。
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Wiiを使ったインターネットへのアクセスにおいて、ユーザーは検索エンジンをGoogleかYahoo!(ヤフー)のどちらか一つを選択できる。これは「初期設定として、パソコンでサイトを閲覧する際に用いられる検索エンジンのシェア上位2サイトを用意したので、好きな方を選んでね」という配慮のようだ(一度選ぶと以降は「検索ボタン」を押せば選択したサイトに移行する)。ユーザーはどちらか一つを選択できるが、Googleがパソコン版の機能をそのまま使えるのに対し、ヤフーではWii向けに最適化された画面が用意されている。
開発ブログの説明によると、この画面構成は「10feet UI」という考え方に基づいて作られたもの。では「10feet UI」とは何ぞや、ということになるが、これは「テレビ画面から10フィート(3メートルほど)離れた所からでも操作できる、利用者向けの操作用各種機能」を指すのだという。
Wii向けヤフーでは「文字サイズの大型化」「クリックできる主要部分はボタン化」でこの「10feet UI」に対応。いわく「Wiiのリモコンは一か所を指し続けるのが困難なため、ボタンのユーザーインターフェイス(仕組み)は有効的です」と説明している。
さらに、文字入力がパソコンと比べると手間がかかるため、文字の入力を省けるようにパソコン版にも用意されているスペラーや関連する検索ワードを分かりやすい場所に配置したとのこと。
また、「Googleと同じように、パソコン版の画面そのもので検索したい」というニーズにも応えるべく、設定画面で調整すれば、パソコン版の画面そのものを利用できる仕組みも用意されているという。
その他画像検索ではスライドショーなどの機能は残したまま、ショートカットに工夫を施すなど、Wiiの入力を考慮した工夫が凝らしてあるのが分かる。
正式版サービスは始まったばかりなのでこれからどこまで伸びるのかは未知数だが、かつてWebTVをはじめとした多くのサービスが挑戦しうまくいかなかった「家庭のテレビでインターネット」という場を多くの家庭に広めることが可能になりそうな、Wiiのインターネットサービスこと「インターネットチャンネル」。このサービスの普及が進めば、今回のヤフーのように、Wii向けに「10feet UI(and for Wii)」を考慮した最適化を図るサイトが続々登場することになるかもしれない。
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(最終更新:2013/09/11)
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