SF的ヘリ「オスプレイ」実戦配備、9月にイラクへ派遣
2007年04月15日 11:30
[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]が伝えるところによるとアメリカ軍は4月14日までに、新型垂直離着陸ヘリ「オスプレイ(MV-22 Ospreys)」について実戦配備をすると共に、9月にもイラクに派遣すると発表した。
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すでに【新型ヘリ・オスプレイ、実戦配備開始】で報じたように、オスプレイはボーイング社とベル社が1982年から開発を始めた、「垂直離着陸ができる」ヘリコプターと、「航続距離が長く高速」通常航空機の両方のメリットを1つの機体に盛り込めないかという「良いとこ取り」的な考えのもとに作られたティルトローター機。主翼両脇にあるプロペラ・エンジンの角度を変えることで、ヘリコプターのような垂直離着陸と、飛行機のような高速飛行を可能としている。要は「離着陸の時にはプロペラを上にし、飛行時は横にする」というわけだ。便利といえば便利なのだが、「言うは易く行うは難し」の言葉どおり、技術面や信頼性の問題をクリアするのに相当な時間と労苦を要した。
このオスプレイについてアメリカ海兵隊のカステロー副総司令官は4月13日国防総省での記者会見の中で、「安全性が確認された」として9月にもMV22オスプレイの飛行中隊をイラク西部に派遣すると発表。さらにオスプレイについて「アメリカ軍の主力兵器部隊を運ぶのにもっとも有能で安全な輸送機です」と高い評価を述べると共に、従来の輸送ヘリの2倍の速度で飛行し、さらに機動性にも富んでいるなどオスプレイのスペックを披露した上で「イラクで相次いでいるヘリコプターへの攻撃を回避しやすくなる」との自信を示した。
さらにイラク以外では早ければ6年後にも沖縄へも配備する計画を明らかにしている。イラクへのオスプレイの実戦配備は、イラク内でのヘリコプターの被害が同機の配備を急がねばならないほど切羽詰ったものであることを実証するのと共に、オスプレイ自身の実戦における試験運用もかねているものと思われる。
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(最終更新:2013/08/21)
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