行動計画表とホワイトボードと付せんとメモ書き

2007年04月29日 12:00

先日【IT media】で「ユダヤ人が多くのノーベル賞を獲得している(ほど優秀で独創的な)のは安息日に自分を振り返り、次の週のことを計画するから」という話が載っていた。自分のしたことを再確認し今後に活かす、という「行動の再確認と軌道修正」を毎週必ず行っているのだから「軸」はぶれないし、自分が決めたことへまい進するパワーは並大抵のものではない、という話だ。なるほど、納得がいく。そこでこの記事絡みで色々調べていたところ、似たような「行動計画をこまめに立てて実践し、振り返る」ことについて、面白い話が【304 Not Modified】に載っていた。いわく「ブログで『予定を立てること』「振り返り」をすれば、人間として成長できるし、そのブログ自身が大きな財産になる」というお話だ。

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「304 Not Modified」では成功哲学書に出てくる表現のような、という前置きで、

 朝、今日やることを書き出す。
 夜、できたこと・できなかったことに分け、
 できなかったことはどうしてできなかったかの理由を書く。


をブログで毎日やると、すごいことになるだろう、さらに短期的(一日単位)な目標だけでなく、中期的、長期的目標を立てればパーフェクトゲームだ、と述べている。

これらのエントリーを読んで、ふと思い返してみると、自分がすでに(似たような形であり、ブログやサイト上ではないが)実践していることに気が付いた。と、いうより「このようなやり方って、それほど大げさに取り上げられるようなものかしら?」と頭の上にはてなマークが浮かんだほどだ。

メモ用紙で一日の行動をチェックリスト化

メモイメージ実は一部については【書き出してみることが大切~考え方や発想で変えてみる6か条・「たった5分間で自分を変える方法」を手に入れて(2)】など、「キッパリ!」解析シリーズでもコメントしているが、「明日、あるいは数日以内にやらねばならないこと」をいつもメモ用紙に箇条書きにしている。「ゲームランキングの記事をあげねばならない」「アンケート集計データを計算して新しいものに差し替えねばならない」「100円ショップでケースを買ってこなければならない」など、サイトの運営以外にも「これは必ずやらねば」という、直近のノルマだ。

このチェックリスト仕様のメモ用紙を見ながら、休みの日は一日、平日は夜自宅に戻ってから色々と行動し、終わったものは横線を引いていく。消された項目が増えるほど、ノルマが果たせたことになり、充実感が沸いてくる。

時間が無くなったりケリがついたところでリストを見直し、頭を抱えたり溜息をついたり、明日以降のことを考え、リストを新しいメモ用紙に書き換え、「明日以降用」のチェックリストを作っていく。これの繰り返し。机の脇には、書き込まれたチェックリスト的メモ用紙が山積みになっている。

「できなかったことの理由」こそ書いていないが、「やるべきことを書き出して」「できなかったことについて反すうし」「明日以降につなげる」というパターンは、いわゆる「成功哲学書」とやらに書いてある手法と同じ、らしい。当方の場合、このやり方をしているのは、単に忘れっぽいからだけなのだが。

付せんとホワイトボードで中長期的計画

カレンダーと付せんイメージ似たような話はホワイトボードや付せん+カレンダーにもある。「一日チェックリストメモ用紙」の範囲には収まらない、例えば「来週末にあれを差し替える」「今月末に書庫の大掃除をする」というちょっと先の目標や計画については、空白部分が多いシンプルなカレンダーを活用している。100円ショップで売っている、ほとんど無地のものだ。

このカレンダーに必要な案件を書いた付せんを、該当する月日部分にぺたりと貼り付ける。必要事項が多い日は、写真にあるように複数枚数珠つなぎのような形になる。やらねばならないことを無事終えた、つまり「ミッション・コンプリート」となれば、その付せんをはがし、ゴミ箱へ投函。もし終えることができなければ、付せんを後にずらして貼りなおす。この繰り返し。

さらに一か月単位というレベルでもなく、期間も特に定められていない「やらねばならないこと」や「行動目標」については、ホワイトボードに書き記している。最初は上記リンクにもあるように、「終えた後の充実感」に欠けるので紙に書いていたのだが、図版を伴うもの以外はホワイトボードでの書き込みに戻している。追加事項があまりにも多く、しかも色々と差し換わったり、ふと思いついたことを追加で書き加えていくため、すぐにぐちゃぐちゃになってしまうので、「その場で消して書きなおせる」必要があるからだ。

それでも「こうしたい」「これをやりたい」というリストは思いつきの分だけ増えていき、今では大小あわせて6つのホワイトボードが部屋を取り巻いている(笑)。いくつか消すまでに、その倍近い数の「新たな計画、目標」が増えていくからきりが無い。もちろん中には「フラッシュアイディア」的なもの、「発想としては面白いかもしれないが、現実味は無い」「(後から思い返してみれば)これは独りよがりだろう」というものもある。

が、それらも未だにずっと残している。それ自身は役に立たないかもしれないが、他の発想と連携付けて新たなひらめきを得るきっかけとなりうるからだ(※連想発想法。機会があれば説明することもあるだろう)。

また、それらホワイトボードとは別に、大々的な目標も定めている。こちらはぶれることはあまりないので、パワーポイントで書き出してプリントアウトし、机の目の前に貼り付けてある。どんな内容なのかは秘密だが(笑)、ちょっと息抜きする時にはそれを見て、自分の目標を再確認し、想いを新たにしている。

目に見えることと繰り返しと

当方はユダヤ人ではなく生粋の日本人であるし、安息日の概念は持ち合わせていない。しかしイソジンだろうがニンジンだろうが何人であっても、自分の行動計画を目に見えるように定め、それをチェックしていき、振り返って再確認し、修正を施す定期ロジックは持つべきだろう。

短期周期の目標をメモ用紙、中長期的な目標をカレンダーやホワイトボードで(そして長期的なものは紙に書いて)自分の目に留まるようにすることで、「軌道修正」を常に行い、寄り道をしなくても済むようになる。いわば船での航海における、色々なスケールの海図・航海図を、メモ用紙やカレンダーやホワイトボードが果たしている、ということになるのだろう。


最後に二つほど。「304 Not Modified」では「公開することで自分を追い詰めてその行動をしなければ、という意気込みがプラスされる」と説明されている。例えばダイエットなどなら有効だろう。ただしすべての行動を(例えばメモ用紙の「今日一日でやらねばならないこと」)を毎日公開したのでは、プライベートも何もなくなってしまう。ブログのネタには欠かせないだろうが、それは一部の芸能人ブログだけで結構だ。

もう一つ。多種多彩に提供されているパソコンのスケジューラーやその類のツールを使うべきでは、という話。確かにスケジューラーは便利で、「メールでのお知らせ機能」は愛用している。しかしパソコン上で管理をすると、どうしても一般業務でのパソコン上の情報のやりとりと同一視してしまう。チェックリストを埋めていく充実感や、アイディアの構想や連想には結びつきにくくなる。

やはり「常日頃使っているメディアとは別のもの」を使うことで、頭の切り替えにもなるし、新鮮さを感じることで、「ハレとケ」を味わうことができるのだろう。

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