任天堂がバンダイナムコから『ゼノサーガ』などのモノリスソフトを買収
2007年04月28日 11:00
【バンダイナムコゲームス(7832)】は4月27日、子会社の【モノリスソフト】の株式の80%にあたる1920株を[任天堂(7974)]に譲渡することを発表した(【発表リリース、PDF】)。譲渡価格は非公開。この譲渡によりモノリスソフトは任天堂の連結対象子会社となる。
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モノリスソフトは元々旧スクウェア(現スクウェア・エニックス)のゼノギアスチームが独立して、旧ナムコの出資で1999年に同社開発子会社として設立。『ゼノサーガ』『バテンカイトス』などの同社ヒットタイトルの企画開発に従事。これまではバンダイナムコゲームスが約96%の株式を保有し、ほぼ完全子会社の状態だったが、今回任天堂に80%の株式を譲渡することにより、「任天堂:80%」「バンナム:16%」「その他:4%」という株主構成になる。
リリースによると今回の譲渡は、モノリスソフトのさらなる成長と、任天堂とバンナムの協業関係の強化が目的。株式によるバンナムのものリスソフトに対する影響力は薄まったことになるが、リリースにいわく「バンダイナムコゲームスとモノリスソフトは企画開発業務を通じ、これまで同様にビジネスパートナーとして密接な関係を継続していく予定」とのこと。なおモノリスソフトの2007年2月度売上高は6億4900万円(2006年度は25億8900万円)。株式は5月1日実際に譲渡するという。
WiiとDSでゲーム業界をばく進中の任天堂だが、今回バンナムのセミヒットセラーを生み出す開発部隊を手中におさめたことで、提供ソフトのカバー領域をさらに広げたことになる。今回の子会社化が、任天堂のタイトルラインアップにどのような好影響を及ぼすのか、今後のモノリスソフトの開発タイトルに注目したいところだ。
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