携帯電話でも白熱する検索バトル、現在はヤフー優勢

2007年04月28日 11:00

【Japan.Internet.com】が伝えるところによると、携帯電話における検索サイトの利用状況に関する調査結果として、ヤフーモバイル・Googleモバイル・メニュー上の検索サイトが三大検索サービスとして使われており、中でもヤフーモバイルはメニュー上の検索サイトよりも多く使われていることが分かった。

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この調査は20代から60代までの男女330人に対して4月20日から23日までの間、パソコンから行われたもの。集計母数が少なめなので、精度についてはやや割り引いて考える必要がある。

フルブラウザ利用率は13.1%

携帯電話上からパソコン画面のようにブラウザを閲覧できる「フルブラウザ機能」について質問したところ、「知って使っている」は13.1%に過ぎなかった。一方で「知っているが使っていない」とする人は38.4%、知らない人は半数近い48.4%にのぼった。利用率が1割強というのは多いのか少ないのか微妙なところ。パケット量を多分に使うという問題点があるフルブラウザ機能は、定額制を導入していない限り使いたいとは思わないだろうし、あるいは「わざわざパソコン画面仕様で見ることもない」と判断しているのかもしれない。また、主要携帯キャリア(メーカー)ごとに「フルブラウザ」の名称が少しずつ異なるのも、認知度が低い一因なのだろう。

モバイル検索、利用率は54.1%。ヤフーが優勢

携帯電話上から検索サイトを利用する「モバイル検索」については、よく利用する人が10.0%、たまに利用する人が44.1%に達し、あわせて54.1%が「モバイル検索をする」と回答した。

気になるのは具体的にどの検索サイトを使うか、ということ。これについて複数回答で答えてもらったところ、「ヤフーモバイル」を使っていると答えた人が65.9%に登った。一方でGoogleモバイルも35.3%に達しており、これと「メニューにある検索サイト」の41.0%とあわせ、この3つが携帯電話における3強検索サイトといえる。

これまでにどのような検索サービスを利用しましたか
これまでにどのような検索サービスを利用しましたか

ちなみにソフトバンクモバイルはヤフーを、auはGoogleを公式メニューとしている。NTTドコモでは独自検索サイトで検索をさせているが、「以下で検索」としてヤフー、Google、ライブドアの順で他の検索サイトへの誘導も図っている。従って、ソフトバンクモバイルユーザーはヤフーを、auユーザはーはGoogleを利用していると回答するだろうし、ドコモユーザーはメニュー検索以外では「ヤフー」「Google」の順で利用することを考えるなど、各携帯電話のキャリア分布も考慮に入れる必要がある。

それを差し引いたとしても、ヤフーモバイルの6割強という普及度は注目に値する。パソコン上の検索の場合、検索サイトの「くせ」などから好みが分かれることが多い。モバイル検索ではまだこだわりの検索サイト選択も行われることなく、「検索できるかどうか」が一義的に問われているのだろう。そのことを考えると、今後各キャリアの勢力争いの結果次第で、モバイル検索の勢力図も大きく変わってくる可能性があると考えられる。

サイトを作り情報を配信する側も「パソコン向け」「携帯電話向け」(それに加えて「Wii(などの簡易情報端末)向け」)それぞれについて見た目を考えたり、検索サイトへの配慮をする必要が出てきたのかもしれない。


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(最終更新:2013/08/21)

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