ファミリーマートの「黒いお菓子たち」シリーズ
2007年04月26日 19:30
「Garbage Shot」第六十四回。今回は[ファミリーマート(8028)]で見かけた不思議でインパクト満点なお菓子セット、「黒いお菓子たち」。別売りと4種類セットでそれぞれ発売されていたが、写真撮影のため全種が入った4種類セットを購入。
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ファミリーマートの公式サイトを確認したが、それぞれ単品の紹介は【このページなどで】行われているものの、キャンペーンのような説明は一切ない。それなりのコーナーが設けられ、大規模に告知されていて、思惑通りそのビジュアル的なインパクトから特に女子学生らの注目を集め、「きゃー何コレ!?」などといった黄色い声を浴びていたのに、不思議な話ではある。商品名を良く見ると、すべて「無印良品」のネームラベルがあるので、ファミマと無印との共同企画によるものなのだろう。
セットとして袋詰めされた「黒いお菓子たち」。何コレ黒い。
■4点セットの内容と商品説明
・黒ごまの柿の種チョコ(税込み126円)
「ピリッと辛い柿の種を、甘く香ばしい黒ごまのチョコレートで包みました」
・黒豆と黒ごまのクッキー(税込み105円)
「生地に黒豆エキスと黒ごま、大豆粒を加え焼き上げました」
・黒パイ 黒ごま竹炭入り(税込み189円)
「黒ごまとあずきのフィリングを竹炭を加えたパイ生地で包みました」
・黒バウム 黒ごま竹炭入り(税込み189円)
「人気のたて切りバウムに、ヘルシーで人気の高い黒ごまと竹炭パウダーを練り込み、ごまの香ばしさを生かして焼き上げました」
チョコレートやかりんとう、ひじきなどのような「黒系統で当たり前」のものならともかく、通常のお菓子コーナーの一面が黒い色で多くの面積を占められているところを見れば、誰だって一瞬驚いてしまう。「まずは注目をひきつけること」「驚きを与えること」こそ商品展開で重要なポイントであると考えれば、この「黒いお菓子たち」の企画はその色の設定だけで大成功といえよう。
袋の中に入っているシートには「贈り物に、ご自分へのご褒美に!!」というメッセージがある。確かにこれは、贈り物として使っても非常に大きな印象を相手に与えることは間違いない。
手前がバウム、奥左からパイ、柿の種チョコ、クッキーの順。クッキーがやや茶色っぽいかな、という程度のものである以外は、ほとんど真っ黒。脳内で「これはお菓子なのか?」という疑問がぐるぐると駆け巡っている。
袋詰めされているものを外に出してみる。これらはそれぞれ単品でも購入可能。クッキーがやや茶色がかっている以外は、ほとんどベタ塗りの黒というイメージ。いやはや何とも。
黒バウム(左)と黒パイの内部(右)
黒バウムは中までぎっしり。黒パイもパイの生地内部まで黒く、中身のジャムのようなフィリング(詰め物)まで黒。ここまでこだわりを見せるとは。
一方クッキーはごく普通のビジュアル。材料は異なるが、普通のチョコクッキーのような様相であまり面白みはない。
インパクト的には黒パイの倍くらいはあるだろう、黒ごまと竹炭の柿の種チョコとその断面図。
一番驚かされるのが、この「黒ごまと竹炭の柿の種チョコ」。残念ながら内部の「せんべい」の部分は地の色で黒くは無かったが、周りから包み込んでいる黒ごまのチョコレートの色が微妙な色合い。手のひらにいくつか取ってじっと見ていると、まるで実家で昔見せられたイナゴの佃煮を見ているようで、複雑な気分になる。
気になる味だが、ビジュアルほどのインパクトは無く、どれもごく普通に美味しく食べられる。竹炭パウダーが入っているからといってしゃりしゃりするわけでもなければ、食べた後に歯がおはぐろ状態になるわけでもない。4種類の中ではパイと柿の種が特にオススメできる。
しかし、やはりこの「黒いお菓子たち」は一人で味を楽しむより、知人に見せて驚かせたり、集まりの茶菓子として準備し、話のタネ(柿のタネ、ではなく)として用いるのが良いだろう。何の予備知識も無くいきなりこれを見せられたら、誰もが驚くに違いない。
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