パソコン用の充電池で関連業界が安全基準を設定

2007年04月26日 08:00

時節イメージノートパソコンからの相次ぐ発火で問題視された、パソコン用バッテリーについて、電機メーカーや電池メーカーで構成される業界団体が、製造上のガイドラインを設定、4月20日に公開した上で、日本国内だけでなく海外のメーカーにもこのガイドラインの採用を推奨していくことが明らかになった(【該当ガイドライン、PDF】)。

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これはすでに多くのメディアなどで報じられているように(参照【ソニー(6758)の充電池回収問題、最終的には1000万個・500億円へ】)、【ソニー(6758)】【三洋電機(6764)】製のバッテリーが火を噴き、ノートパソコンが燃えてしまうという事故が相次いだことがきっかけで、大規模な電池の回収・交換が相次いでいることを受けてのもの。

業界団体の【電池工業会】【電子情報技術産業協会】は4月20日に、上記にあるようなガイドラインを設定し、パソコン用のリチウムイオン電池の製造や設計における安全基準を具体的に指示し、関連企業に守るよううながした。例えば今回の問題の原因の一つと指摘されている「過充電」に対しては、充電における電圧の上限を定めて防止するとしている。

そしてこのガイドラインを海外のメーカーにも遵守してもらうべく、この分野の基準を決める国際会議に提案したほか、パソコン以外の製品のリチウムイオン電池の安全基準についても検討する考えだという。

ノートパソコンなどを使う使用者側の立場にある私達にとっては、製作側のガイドラインを知っても何か対処できる方法となるわけではない。あくまでも「作り手側の」であり、「使用者側」のガイドラインではないからだ。

漫画や映画などでは「がんばりすぎて頭から火を噴いた」という表現をよく見かける。しかし現実で自分の(ノート)パソコンががんばりすぎて(過度に利用して)火を噴いて火事になるという状況は勘弁してほしいものだ。作り手側がこのガイドラインに従い、「漫画は漫画、現実は現実」と安心して使えるような製品作りを心がけてほしいものである。


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