携帯ネットで検索が大活躍・夜中のアクセスも急増
2007年04月19日 08:00
ビデオリサーチは4月17日、携帯電話におけるインターネットの利用度調査に関する調査結果を発表した。それによると、携帯電話でのインターネット利用率は確実に向上しており、その活性化の要因の一つに「検索機能」が寄与していることが分かった(【発表リリース】)。
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今調査は東京・神奈川・千葉・埼玉を対象に、携帯電話を所有している15歳から59歳の男女に対して行ったもので3000サンプルのデータを回収して統計データを得ている。
●半数が検索機能を利用
一週間に一度以上携帯電話上での検索機能を使うかという質問には、全体で54%の人が「はい」と答えた。これは前年度調査から14ポイントと大幅な増加を示しており、検索機能への注目が高まっていることを表している。また、主要公式サイトで検索機能が標準装備されたことも影響が大きいだろう。
「一週間に一度以上携帯電話上での検索機能を使う」かどうか
男女・年齢層別で見ると、男女共に10代・20代で特に利用率が高く、男性よりむしろ女性の方が携帯電話での検索機能の利用率が高いのが分かる。【IT mediaの記事】にもあるように、検索機能を「手の平の中にある、何でも答えてくれる便利機能」のような認識としてとらえているのかもしれない。
●携帯インターネットアクセスのピークは8時・12時・21~23時
平日における携帯電話でのインターネットへのアクセス率についての調査では、8時・12時・21時から23時がピークになることが判明した。
平日における携帯電話でのインターネットへのアクセス率
特に夜半部分のアクセス率は前回調査より大幅に増加しており、自宅に戻ってゆっくりしながら、携帯電話で色々調べものをしたりメールをやりとりする状況が容易に想像できる。また、リリースの概要説明部分には「ふだん利用するサイトジャンルにおいて、検索サイトと答えた人が前回の26%から46%に上昇している」という表記があることから、携帯電話においても検索サイトの認知度が高まりつつあることが分かる。
ちなみに当サイトの携帯電話アクセス版(該当ページ)でも簡易データを取得しているが、それによると少々違った結果が出ている。
当サイトの携帯版における、2007年3月度の時間毎のアクセス率
先月3月一か月の携帯版の時間ごとのアクセス記録だが、これによると朝7時以降急激にアクセス数が増え、以降じわじわと増加傾向を見せ、21時以降に急激に増えることが分かる。「仕事や学校から帰って一息つき、じっくりと携帯電話でチェックを入れる」というスタイルは変わらないものの、「朝の通勤・通学時の閲覧」以降は日中ずっとチェックが入っていることが分かる。特に朝7時台の急速な伸びが目立つ。これは平日のみにしぼってデータを計測しても、ほぼ同じ結果が出ている。
「いつでもどこでも見られる」という特徴を持つ携帯電話だが、実際にはその手軽さから「パソコンと併用して」だけでなく、「パソコンの代わりに」使われる傾向が強まりつつある。単なる「公式サイト巡りだけの端末」に留まらず、検索エンジンを用いて積極的なサイト探しが行われる傾向が強まっていたり、一日の中でもっとも自由に使える時間が多い夜9時以降の利用が増えているのも、その表れといえるだろう。
今後、パソコンに近い閲覧が出来る「フルブラウザ」機能を持つ携帯電話と料金定額制が普及するにつれ、この傾向はますます強くなるに違いない。
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