日本の「メイドさん」産業の地位確立のために・日本メイド協会設立
2007年04月17日 08:00
コスプレ雑誌【COSMODE】の編集長大門太郎氏とメイドメガネ店【キャンディフルーツオプティカル】などのメイド事業を手がけるカシス社長の小野哲也氏は4月8日、メイド関連事業者団体として【日本メイド協会】を設立し、公式サイトでの情報発信をはじめた。
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公式サイトによると「日本メイド協会」はメイド関連事業同氏の情報交換や、メイドの情操教育を目的とした日本国内では唯一のメイド関連事業者団体(同団体の言)として設立。関連官公庁や機関などとの「業界窓口業務」にあたるだけでなく、店舗同士のスタンプラリーなどイベント開催時の「調整業務」、協会加盟店の広報や紹介、認定証の発行、2007年9月からはフリーマガジンの定期発刊、メイド関連イベントの主催・共催での開催を行う。
さらには「メイド育成と社会的地位の向上についての活動」として、2007年12月からはメイド検定の開催や、9月から情操教育の一環として「メイドセミナー」の定期的な実施を行うとのこと。
日本メイド協会公式サイト。まだシンプル。……やっぱり絶対領域付き。
公式サイトでは現在製作中の部分が多いが、メイドに関する豆知識を掲載した「メイド百科」、さまざまな分野の講師による「セミナー」の告知、メイド検定に関する説明などが用意されている。
また、日本メイド協会では設立にあたり、法人・個人の会員も募集している。個人の場合年会費は3000円だが、メリットとして
1)日本メイド協会が発行する会員証が入手できます
2)日本メイド協会が発行する会報が届きます
3)メイド検定の受験資格が得られます
4)セミナー等への優先的な参加の権利が得られます。
5)日本メイド協会主催による懇親会に参加できます
などの特典が得られるという。メイド検定への受験資格云々ということからも明らかなように、日本メイド協会への個人入会は「メイドさん」になれる人を基本的に対象としていて、「メイドさん好き」な人をターゲットとはしていない。このことからも日本メイド協会が「メイドさん」という職種・業種を代表し、地位確立を図る目的の組織であることがうかがえる。
今回の「日本メイド協会」が指し表す「メイドさん」とは、イギリスやアメリカの富豪が雇う、執事とペアで働いているような「家政婦」の上級版的なイメージのあるタイプではなく、日本で広まった「萌え」や「絶対領域」などのキーワードが多分に加味された方の「メイドさん」と見受けられる。
考え直してみれば、確かに「メイドさん」に関するさまざまなイベントや業種は誕生していたが、単にブームを追いかけるだけのものが多く、文化や業界としてまとまったものは無いように思われる。今回の「日本メイド協会」の設立が、萌え的な方の「メイドさん」の地位確立と一時的なブームではなく文化として日本に定着する礎(いしずえ)となるよう祈りたいし、同時に関係各員には誠心誠意を尽くしてほしいと思わずにはいられない。
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(最終更新:2013/08/21)
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