【更新】戦隊モノのノリな海自プロモビデオ、陸自や空自も腰を抜かす

2007年04月10日 08:00

海上自衛隊プロモーション動画イメージ【海上自衛隊】では3月6日から街頭ビジョンで30秒スケールの海自隊員勧誘コマーシャルを放映、同時期から[海自公式サイト内動画配信コーナー]でも閲覧を可能としている。その内容が「奇抜」だとして、海自内外から注目を集めているのだという。いわく、「陸自と空自の幹部も『あんな奇抜なものは、うちではとてもできない』」とのこと。

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海上自衛隊プロモーション動画イメージ実際の動画は動画を閲覧可能な環境ならば誰にでも見ることができるので、まずは一度確かめてほしい。子ども向け戦隊モノ番組のコマーシャルのノリで、隊員役の俳優たちが護衛艦に乗って「海上最強 鋼鉄の城! ゴエーカーン」、対潜哨戒機を操るパイロットが「千里の目を持つ 天空の狩人! ショーカイキ!」と叫びながら海上自衛隊の主力装備を紹介していくようすは、確かに唖然とさせられるかも。

「ゴエイカーンやセンスイカーンがあるのならキラーカーンは無いのか」というお莫迦でレトロな洒落を思いつく前に、お堅いイメージのある自衛隊のプロモーションビデオとしては、確かに奇抜さが感じられる。また、良く見てみると分かるのだが、一人ポーズを間違えてコケるなど、このタイプのアクションでは定番の「一人ボケをかます役」もちゃんと用意されていて(スタート直後の一番左の人物)、なかなか通なところもある。

[読売新聞]の報道によると、このコマーシャル動画は海自としては初めて企画競争入札を導入誌、広告会社や映像作成会社など10社のアイディアの中から採用した案を元に、350万円ほどをかけて制作したという。海自幕僚長も「これからの時代は、我々年寄りの感覚よりも、若い世代の視点でやった方がいい」とコメントしているという。

一部には「ふざけるな」「自衛隊を何だと思っている」という意見も聞かれる。しかし特に動画ではウソ偽りを述べているわけではない。【空母の上からヒップホップ! YouTube発海軍プロモ動画が大人気・50万アクセス突破】で紹介したアメリカ海軍航空隊のプロモーション動画を見たことがあれば、こういうプロモーションの展開こそ一つの今後あるべき姿のであり、「ようやく海自も始まったか」とほほえましくさえ思えてくる。

そして先の記事で米海軍の上官が主張していた「現代の、求人対象となる世代は技術の進歩に目が無く、インターネットが普及する世の中で成長している。だからこそ、彼らの方を向いて考える必要がある」という事情は日本でも変わらない。だからこそ、彼らの注意関心を引くような形でのプロモーションが「マーケティング」としてはごく当たり前のことであり、今回の動画も、当たり前のこととして受け止められるのだが、どうだろう。

あとはやはり、Youtubeなどの動画投稿サイトにこの動画を「海上自衛隊自らが」アップロードして皆に知らせると共に、ブログパーツの形で貼れる環境を整えれば完璧だろう。技術的には何の問題もなく、あとは「固定概念と古いしきたり」を打ち破れるかどうかにかかっている。ぜひとも実行してほしいものだ。……海自に提案してみるかな?(笑)

※追記:
海上自衛隊海上幕僚監部に問い合わせてみたところ、今現在においてYoutubeなどの動画投稿サイトに自らが投稿してプロモーション活動を展開する予定はないとのこと。ちょっと残念。

■関連記事:
【陸海空自衛隊の公式サイト、アクセス数でヒートバトル】

(最終更新:2013/08/21)

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