「おもちゃ箱」「宝箱」「図書館」そして……当サイトに託す想い

2007年04月08日 11:00

当Garbagenews.comが開設してからすでに1年半強が経過し、この10月には2周年を迎えることになる。先に【「1.5次情報」という考え方~昔から考え、そして今、目指しているもの】 で説明した記事制作上の基本理念とは別の、サイト構築そのものへの考えが何となくまとまったような気がするので、ここで書き記しておくことにする。

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サイトは「おもちゃ箱」

おもちゃ箱イメージ当方(不破)にとって、このサイトは「おもちゃ箱」。子どもは買ってもらったおもちゃや自分で創ったおもちゃだけでなく、どこからか拾ってきたり友達と交換して手に入れたがらくた(本人にとっては大切な「おもちゃ」)を「おもちゃ箱」にしまいこみ、大切に保管する。そして友達が遊びに来ると、自分だけの宝物が山ほど詰め込まれた「おもちゃ箱」を自慢するかのように見せ、そして一緒になって遊ぶ。自分も友達も満足。みんなハッピー。

当サイトも、一応「自分が気になった」という大原則はあるが、あちこちから拾ってきたり自分で創ったり、加工した情報と言う名の「おもちゃ」(当方自身にとっては「宝物」)をしまいこみ、「箱」にあたるサイト(サーバー)に保管している。そして、当サイトや当方自身、掲載されている情報が気になる「友達」がサイトに「遊びにくる」と、その「宝物」を見せ、見た閲覧者自身は情報を得て満足し、当方は「情報を共有している」「少しでもお役に立てたかな」という満足感を得ることができる。やっぱり、みんなハッピー。

サイトは「宝箱」

宝箱イメージサイトの基本コンセプトに「他愛もない」という言い回しがあるように、当サイトは「生活必需品的な情報」が集まっているわけではない。トリビア、というレベルまでではないが、無くとも日常生活に支障をきたすような話ばかり納められたサイトでないのは既知の通り。だからこそ集められている情報は「おもちゃ」であり、それを納めるサイト自身は「おもちゃ箱」たりうる。

それでも「1.5次情報」の話で語ったように、自分自身のエッセンスを加味したり、追跡調査をして関連情報をリンクさせたり、表組みをしたりなど、できるだけ目を通した人に「読んでよかった」と思われると良いなぁと考えながら調べものをしたり、ネタを集めたり、記事をタイピングしている。

ラーメン作りで例えるのなら、当方は麺そのものやスープを一から作るような真似はとてもできない。けれど、袋詰めのインスタントラーメンを素のまま出すのではなく、あんかけを加えたりさまざまな具を追加したり、小チャーハンやぎょうざをサイドメニューとして出してみたり、それくらいはできる。おそらく、きっと。

そのような方針で作られた記事の集大成であるこのサイトが、読まれた人にとって少しでも役に立つ、珠玉の価値があると認めてもらえれば、これに勝る喜びはない。そのような経験が積み重なれば、おもちゃは宝石に姿を変え、宝石のような記事が集まったサイトは、まさに「宝箱」といえるのかもしれない。少なくとも自分はそう考えている。

サイトは「図書館」

図書館イメージ最近は特に、記事の末尾に関連記事へのリンクを設定したり、とりわけ注目しているテーマには【バイオエタノール】のように関連記事のリンク集ページを設定するなど、記事相互間の関連を出来るだけ分かりやすく確認するよう、色々な仕組みを取り入れている。先日導入した【タグクラウド】もその一つ。特定キーワードに関連付けられている記事をリストアップすることが可能だ。

このようにインターネット上の色々な役立つ仕組みを取り入れながら、自分が選択していった記事を分類だてたり検索しやすいような工夫を取り入れていると、サイトが当方オリジナルの「図書館」のような錯覚にとらわれる。

当方の趣味趣向や感性に寄る、という条件付けはあるが、あちこちから情報(書籍)を拾い集め、タイトルやカテゴリー別に分類して掲載し(ラベリングして書庫・書棚に納め)、多くの人に閲覧してもらうことを目的とする。記事(書籍)の量が増えるにつれ、サイト(図書館)の厚みは増し、多くの人に利用してもらえるようになる。

マーケティングのテクニカルタームに「スケールメリット」というのがある。規模が大きくなればなるほど、その規模自身が大きな利点・個性・特徴となるというものだ。大手ではソフトバンクが良く行う手法といえる。また、ネットゲームでもしかり。

記事の数と盛況度が正比例しているわけではないが、サイトの経歴が積み重なるにつれ、図書館の蔵書が少しずつ増えていくようにボリュームが少しずつ増え、許容範囲も広がっていく。少しずつかさを増し、成長(……といえるのかどうはまた別の問題だが)していくサイトのことを想うだけで、記事制作が楽しく、心躍るようになる。

そして、これから

MovableTypeという素晴らしいブログシステム(CMS)に出会えたことがきっかけになって始まったこのGarbagenews.com(と一連のGarbageグループサイトたち)。これからも既存のテキストベースを財産とし、色々な有益なノウハウや技術を取り入れて手を加え、少しずつ形を変えつつも、基本的なスタイルは踏襲し続け、身体の続く限り運営を行っていくつもりだ。

「愚直なまでに一途」というと少々変な表現かもしれないが、その意気込みで自分にとっての「おもちゃ箱」であり「宝箱」であり「図書館」でもある当サイトたちを育て上げていきたい。そして一人でも多くの人にとっても「おもちゃ箱」であり「宝箱」であり「図書館」であるよう、努力を続けていくつもりである。

これからも今まで以上の御声援などをいただければ幸いだ。

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【ネット新聞読者は紙の新聞読者より記事を読みこなしている】


(最終更新:2013/08/21)

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