米スタバ、環境保護啓蒙オンラインゲーム『Planet Green Game』を開発しウェブ上で公開
2007年04月07日 19:30
アメリカのコーヒーチェーン店【スターバック(Starbucks)】は4月5日、ゲームで遊びながら地球の環境問題について知識を得ることができるオンラインゲーム【Planet Green Game】を公開したと発表した(【発表リリース】)。
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プレイヤーは仮想世界を探検しながら、個人や都市、学校や経済による日々の決定事項がどのように気候や環境など地球に影響を与えていくのかを知ることができる。さらにゲーム内でプレイヤーが行動の選択を変えることで、世界全体にどのような影響が生じるのかという地球環境(特に地球温暖化)問題を知ることができる。
このゲームソフトの作成に協力しているのは、【GlobalGreen】というところで、現在ロシアとなっている旧ソ連のゴルバチョフ元大統領が設立し、会長を務めている環境保護団体GreenCrossInternational(のアメリカ支部)。
ゲーム内でプレイヤーは自分の分身であるアバターを選択。そして6つの移動拠点のある仮想都市のEvergreenを探索することになる。そして移動を繰り返す過程で、実世界でも有効に使えうるさまざまな、地球環境を保護する節約方法を学ぶことになる。
都市内の拠点のうち、映画館では24時間環境保護をテーマにした映画を閲覧でき、仮想のスタバ店舗では環境保護対策について同社に投稿できるシステムが用意されている。
「あなたの使命は二酸化炭素を減らす方法をみつけ、地球環境破壊を食い止めること」。壮大なテーマである。
せっかくだからと自転車でガソリンスタンドに行ってみる。するとポイントゲット。いわく「ガソリンスタンドでタイヤのメンテをちゃんとやってれば燃料消費を抑えられる」とのこと。
要所要所では実際の都市などで行われている環境対策のレポートが表示される。これを読むだけでも得点となる。
場所によってはミニゲームでポイントを稼ぐことも。これは神経衰弱。
街行く人に声をかけてチケットを手に入れれば、映画館で好きな映画を見ることも。今回確認した限りでは7本の作品が用意されていた。写真は「シロクマを救え」。
スターバックスがなぜこのような「地球環境を守るべきだ」というプロモーションを実施しているのか。それはスタバのメイン商品であるコーヒーの生産地の多くが、生態系が豊かな場所でありながら、環境破壊によって汚染されつつあるという現実からきている。一部団体から「この地域の環境汚染はスタバのせいだ」という非難があるのは事実。それらの問題に対し、自己主張の意味もあるのだろう。
実際プレイした限りでは、ゲーム的な遊び要素はそれほど多くなく、教育的な部分が多い。「ゲーム」と思って遊んでみた人には簡単な教育アドベンチャーゲームのようなものに期待はずれを感じるかもしれない。どちらかといえば、学校の授業などに向いているだろう。
逆に考えれば、教育ソフトとして、あるいは地球環境を再確認するウェブソフトとしては、十分以上の内容を占めていることになる。豆知識的な話も色々と盛り込まれているので、その方面に興味がある人はチェックしてみてもよいだろう。もちろん英語なので、我々日本人にとっては多少以上に難儀するかもしれないが。
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(最終更新:2013/08/21)
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