「メールが文字化け、どうして!?」・「IT情報活用力」を判断するテスト「Rasti」、大阪商工会議所で実施

2007年04月03日 08:00

【大阪商工会議所】では3月12日、情報を適切に扱い、利用し、伝える力こと「ICT利活用力」(要は情報の活用力)を測定する試験「Rasti」を開始すると発表した(【発表リリース】)。企業の従業員や学生らの力をインターネット上で判断できるもので、現在【専用サイト】で申し込みを受け付けている。

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このRasti(Rating & Assessment System for Total Ict-skills)とは、ICT、つまり情報通信技術をいかに活用でき相手に伝えることができるかという、「検索力」「表現力」「コミュニケーション力」などを総合した、現在のIT社会における総合能力。単にワープロが使えればOKというものではなく、総合的な活用力が求められることになる。

診断テストの概要は次の通り。

①実践的な能力を測定
個々のOSやアプリケーションの知識・操作を問うものでなく、社会で求められている「情報を活かす力」を測る問題が出題。普遍性、汎用性の高い実践的な能力を測る。

②応用力を問う
実務での情報活用シーンが問題として出題される。ビジネス現場で出会う可能性の高いトラブルや課題に対応・解決できる応用力を問う。

③個人や組織の強み・弱みを提示
ICT利活用力がひと目でわかる診断シートを発行。個人や組織の強み、弱みが明確になる。


試験形式はWebテストで行い、試験時間は50分・出題数は62問。多肢選択式で1000点満点。受験料は一人あたり5000円。

主催側ではこのRastiによって、企業などには従業員のIT活用力を推し量ることや各従業員の能力向上の指針に、個人には自分自身の市場価値を判断できるツールとして活用できるとしている。

では具体的にどのような問題が出題されるのか。同サイトではデモも用意されているのでそれをいくつかピックアップしてみることにしよう。ちなみにデモであっても解答がどれかは表示されない。……読者の皆さんならすらすらと分かるはずだろう、が。

(1)Webサイトの情報の信頼性を判断するためには、情報の内容以外にも、注目すべき点がある。次の中から注目すべき点として適切でないものを一つ選びなさい。
A. ドメイン名
B. そのサイトがリンクしているリンク先の数
C. そのサイトにリンクしているリンク元
D. 情報の発信者

(2)毎週定例で実施している研究会があり、議事録を毎回作成していくことになった。
議事録は各回1ファイルとし、ワープロソフトで作成する。また、参加者全員が閲覧できるように会議終了後の1年間は共有ファイルサーバーの研究会フォルダに保管することになっている。この会議資料のファイル名としてもっとも適切なものはどれか、一つ選びなさい。
A. 議題に挙がった項目
B. 研究会名称
C. 会議の実施日
D. 参加者の氏名

(3)取引先に以下のような(略)メールを送信したが、送信したメールが文字化けしていて読めなかったというメールが返信されてきた。文字化けの原因として考えられるものはどれか、一つ選びなさい。
A. メールの内容が多すぎるため。
B. 半角カタカナを使用しているため。
C. URLを表記したため。
D. テキスト形式でメールを送信してしまったため。


これらの例題からもお分かりのように、個々のソフトの使用方法というより、実際にさまざまな状況において、どのようにIT上の知識を活用する必要があるのかという、応用力が試されることになる。

高得点を取ったから何か資格が得られたり免許を獲得できたり事務所が開けるというわけではない。だが、自分の実力をアピールする人には良い題材かもしれない。

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