この調査は3月1日から5日までの間にネット上で行われたもので、有効回答数は1万5771件。男女比は男性・女性が46対54。年齢層は30代がもっとも多く39％、ついで40代の26％。

●「生活防水機能がほしい」72.2％

現在携帯電話を持っている人のうち、防水機能がついていると答えた人は全体の3％に過ぎず、76.2％がついていないと回答。「分からない」という人も20.5％いたが、これも恐らくほとんどは機能はついていないのだろうことをあわせて考えると、防水機能つきの携帯電話所有者はほとんどいない、ということになる。

もし自分の携帯電話に防水機能を備えるとしたらどの程度の防水を望むのか、という問いには、「蛇口などの水が直接かかっても悪影響を受けない」が34.3％ともっとも高く、「濡れた手で触っても悪影響を受けない」が20.7％、「シャワーなどの水滴がかかっても悪影響を受けない」17.2％と続いている。「水深1メートルに30分間放置しても悪影響を受けない」は14.4％だった。

あなたは携帯電話にどの程度の防水性能を期待されますか？

「蛇口などの水が直接かかっても悪影響を受けない」「濡れた手で触っても悪影響を受けない」「シャワーなどの水滴がかかっても悪影響を受けない」三つを合わせた、一般生活シーンにおける防水機能を求める人、つまり「生活防水機能」を求める人は72.2％と大半を占めることが分かる。「水深1メートルに30分間放置しても悪影響を受けない」を選んだ人は、海水浴での利用シーンを想定しているのか、あるいは「ここまで防水機能が強ければ、もちろん一般生活環境でも水を全然気にせずに利用できる」と判断したのか。

●「雨や雪の中でも」が過半数、お風呂や台所が続く

防水機能が付いている場合、どのような時に使いたいかという問い(複数回答)には、過半数の人が「降雨・降雪時」と答えている。

携帯電話に防水性能が付いている場合、どのようなシーンで利用したいと思いますか？

外出時においてどんな環境下でも気軽に使いたい、ということなのだろうか。

また、お風呂や台所など、自宅で過ごす時間のうち、今まで携帯電話を用いることが(水周りのために)なかったシーンでも使いたいというニーズが多いのが分かる。

●「お風呂でメール」をお望み？

その理由は次の「防水性能搭載の携帯電話を水周りで使用する場合の機能」という問いへの答えからもうかがえる。

お風呂やキッチンなどの水周りで、防水性能付きの携帯電話を使うとしたら、どのような機能を使いたいと思いますか？

ワンセグや音楽は携帯電話でなくともできるものだが、メールや通話は携帯電話ならではのもの。台所やお風呂の時間ですらも、携帯から手を離さずにメールをしたり通話をして、相手との意思疎通を図る、あるいは「つながっている」ことを実感していたいというニーズが見て取れる。

これを「携帯依存症候群」「現代人の寂しがりや傾向」ととるのか、「便利さを突き詰めた結果」と評価するのかは人それぞれだろう。どちらにせよ「少しでも長く携帯電話を使っていたい」というニーズに応えるためには、防水機能が必要不可欠なことだけは確かなようだ。

ただし、その「不可欠」度も「あればいいな」程度でしかない。機種変更をする際に防水機能を重視するかどうかという問いには「重視する」「やや重視する」をあわせても29.5％しかなく、「どちらともいえない」が29.7％、「重視しない」「あまり重視しない」があわせて36.8％となっている。優先順位としては「防水機能」は二の次、三の次という認識のようではある。

確かに防水機能を使う状況を考えると「あればいいけど、無くても仕方ないかな」というとらえ方をされても仕方のない機能なのかもしれない。

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