日本郵船(9101)、飛行船事業から撤退
2007年04月05日 06:30
輸送会社の【日本郵船(9101)】は4月3日、子会社の日本飛行船の保有株式4000株すべてを【杤木汽船(とちききせん)】に売却して飛行船事業から撤退したと発表した(【発表リリース】)。採算が取れず、同社の他事業との相乗効果が認められないため。
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リリースによると日本郵船では2003年9月に日本飛行船に出資し、広告宣伝を中心とした飛行船事業を展開し、飛行船運航ノウハウの吸収に尽力。最近では、愛知万博「愛・地球博」の広告宣伝飛行が記憶に新しい。
しかし黒字化にはまだ時間がかかり、日本郵船側の他の事業(例えばクルーズ)との相乗効果も十分に発揮できる機会が少ないため、事業計画の見直しを進めた結果、今回の決定に至ったと説明している。
今後日本飛行船は新体制で、飛行船事業の継続・発展に努めていくとしている。
やや時代遅れに見えるような感のある飛行船だが、独自のスタイルと注目度、宣伝効果などから、少なくとも「存在感」は誰もが疑う余地のない飛行船。その飛行船の有効なビジネス展開を日本郵船側が見つけ出すことが出来なかったのは、少々残念でならないような気がする。
今後杤木汽船で行われる飛行船ビジネスに期待したいところだ。
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