●DJ Islamic Japan IndexなるETFをチェック

ダウ・ジョーンズではさまざまなETF(Exchange Traded Fund、取引所で売買できる投資信託)を展開しているが、その中に【DOW JONES ISLAMIC MARKET】というものがある。これは各国の銘柄から「上編」で説明したような教義などに抵触しない銘柄で構成されたETF。リンク先を確認すれば分かるが、アメリカの銘柄以外にアジア・太平洋、カナダ、ヨーロッパ、日本、イギリスなど各国毎のETFが用意されている。

もちろん我々が最も注目したいのは「DJ Islamic Japan Index」。直近のデータを見てみると2006年のパフォーマンスは4.26％。日本の株価上昇そのものがそれなりだから仕方ないのかもしれないが、他国のETFの10％・20％台の上昇を見てみる限りでは「まだまだこれからかな」というとらえ方もできる。BRICsの57.64％というパフォーマンスはちょっとアレ過ぎるが。

過去1年間の「DJ Islamic Japan Index」の値動き。(【Redinews.com】)

【ヤフーファイナンス(米)でのページはこちらになる】

●具体的にはどの銘柄か……7銘柄＋傾向

では具体的に、「オイルマネーセクター」のもっとも参考になる「DJ Islamic Japan Index」の銘柄はどれになるのか……なのだが、ウェブ上では残念ながら見つけ出すことができなかった。非公開なのか、それとも探し足りないだけなのか(もしどなたかご存知でしたお教え願いたい)。ただ、今回参考にした文献のうちの一つ、『ダイヤモンドZAi 2007年4月号』には、上位14銘柄＋23銘柄がずばり掲載されていた。

これらをすべて転載してしまうと「色々と」問題が生じてしまう。そこでラッキーセブンだからということもあり、もっとも注目されているであろう上位7銘柄のみをここにピックアップしてみる。

リストの全銘柄を見る限りでは、上編に掲載されている各種条件を元に、大型銘柄を選択していけば、大体的中するであろうという感じだ。

ビ・ライフのチャート。
「オイルマネー」で急騰、
との説明があった。

また、ダイヤモンドの特集記事では一つの傾向として、シンガポール経由で日本への投資、特にJ-REITへの投資が行われているという実例が挙げられていた。対象となった【ビ・ライフ(8984)】の株価急騰も、この影響が大きいとのこと。

あるいは直近で不動産セクター、特にJ-REIT関係の値上がりが顕著なのも、この「オイルマネー」による買いが進められているから、なのかもしれない。

原資が何であろうとお金には違いない。「オイルマネー」であろうが無かろうが、買い進められて株価が上がるのなら、それを見越して買い込んでおけば売却益が期待できるのは当然の話。

今後も「日本買い」の傾向が続くかどうかは不明だが、頭の片隅にでもとどめておいて損はない話に違いはない。

■一連の記事:
【オイルマネーの傾向・「オイルマネーが注目する銘柄」とは? (上)】
【オイルマネーが注目している7銘柄・「オイルマネーが注目する銘柄」とは? (下)】

(最終更新:2013/09/11)