世界の鉄鋼消費、伸び率は約6%・中国は10%超
2007年04月02日 06:30
世界の鉄鋼メーカーで構成されている【国際鉄鋼協会(International Iron and Steel Institute)】が3月26日に発表した2006年から2008年における鉄鋼の消費予想量によると、中国や南アフリカ、中東などの新興国での需要が引き続き堅調なため、世界全体では今年と来年それぞれで前年度比の伸び率が5.9%・6.1%と順調な伸びを見せ、2008年には12億5050万トンが見込まれると発表した(【発表リリース】)。
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リリースでは「2006年は鉄鋼消費量が前年度8.5%と高い伸びを示した」とコメントすると共に、2007年以降の直近では8.5%には及ばないものの、5.9%・6.1%と伸び続けることや、中国の成長率が相変わらず大きいとしている。
2006年から2008年における各主要エリアでの鉄鋼消費量と成長率。
図版中、C.I.S.はロシア、N.A.F.T.A.は「北米自由貿易協定(North American Free Trade Agreement)」でアメリカ合衆国とメキシコとカナダのことを指す。
オリンピック特需ということもあり中国での鉄鋼消費量は世界の他の地域と一桁違う伸びを示しているのをはじめ、高騰する原油を背景に経済成長が続く中東やロシア、経済成長が続くアフリカや中南米など新興国での伸び率が高いのが分かる。
最近【新日鉄(5401)】や【JFE(5411)】などの鉄鋼業界関連銘柄が特に値上がりを続け、市場の牽引役となっているのも納得いくものがあるといえよう。
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