ゲームマスコミの「5つの事実」・オーストラリアで元公式ゲーム紙編集者が「接待漬けのメディア」を告白

2007年04月09日 06:30

ゲームイメージ【Gpara.com】が4月5日に伝えたところによると、オーストラリアのプレイステーション2公式マガジンで編集者を務めていた人がゲームサイトの記事中で、かつての編集者時代に「接待や広告がらみでゲームレビューに手心を加えていた」ことを明かすと共に「(紙媒体の)レビューを信じるな」と訴えていることが話題を呼んでいる。【該当記事】

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これは「The Word from The Inside(内部のものからの告発)」というタイトルによるもので、筆者はRichie Young氏。Gpara.comや該当記事によると、ゲーム業界におけるマスコミは最先端を行っているように見えながらその実は閉鎖的で保護的であり、独善的であるとしている。

そしてゲーム雑誌におけるスタッフらは自らを「ジャーナリスト」と呼んでいるが、そのほとんどはプレスリリースとネット上からの情報のみで記事を作成し、席から一歩も足を踏み出すことなく記事を書くことから、ジャーナリストというよりは「ゲームレポーター」「ゲーム評論家」と呼ぶべきだとしている。

その上でRichie Young氏はオーストラリアのゲーム業界で起きている状況を5つにまとめ、告白している。

1.レビューのポイントを変えるため、お色気攻勢や現金の享受を執筆者は受けている。あるメーカーの広報いわく「ポイントを変えられるのなら何でもするよ」
2.「独占レビュー」には注意。恐らくすでに知っているとは思うが、何らかの協定がメーカーと雑誌社間に結ばれている可能性がある。
3.メーカーの広報はちょっとした贈り物をはじめ、食事、そして海外旅行ですら利用して編集者や執筆者を丸め込もうとしている。
4.小規模なメディアは広告とのパワーバランスを考慮した上でレビューポイントがつけられる。つまり広告の量がゲームの最終的なポイントに大きく影響する。
5.執筆者のほとんどは原稿料が安い。これは執筆者がメーカーの広報などからの誘惑にのってしまう要因となる。


なおRichie Young氏はパート2も執筆する予定であることを予告している。

このニュースサイトではコメントも受け付けているが、「面白いけどもう知ってるよ」「自分も同じような経験をしている」「あのサイトがそれっぽいよね」「レビューなんて読んでないよ」「(他のコメントであるゲームサイトが「レビュー内容で買収を受けている」と表記されて)実名出してるのなら証拠を出せ、証拠を」など、まるでどこぞのコミュニティ系掲示板のような展開が繰り広げられている。

個人的な「経験則」からコメントするとすれば、(少なくとも当方の周辺では)「まったくもって日本と同じ」としか表現のしようがない。ただ、海外旅行やお色気攻勢はなかったし(笑)、少なくとも当方がそれらでレビューに手心を加えた記憶もない……立場が微妙だったのはそのせいか、と今あらためて考え直したりもする。

当方の「経験則」についても、似たようなお話として機会と読者の皆様からの要望があれば語ることがあるかもしれない。まずはRichie Young氏の続編を待ちたいところだ。


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【意訳:「ファミ通の記事に、お金を払う価値はない」】

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