今後は小中学生やシニア層もネットに注力・家庭内ネット利用者数は4500万人を突破
2007年04月26日 08:00
調査会社の【ネットレイティングス】は4月25日、インターネットの利用動向に関する最新調査報告書を公表した(【発表リリース、PDF】)。それによると、家庭内におけるインターネットの月間アクティブ利用者数が前年同月比で12%増の4500万人を超えたことが明らかになった。
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リリースによると2007年3月時点における家庭内インターネット利用者数(ウェブサイト閲覧数・非重複数値)は4577万4000人。過去の統計データを元に今後の増加傾向を推定すると、2008年ごろには一つの節目となる、インターネットの利用者数は5000万人突破を果たし、2010年春には5500万人程度になると見込んでいるという。
この結果及び推定について同社社長の萩原雅之は「現在でもインターネットの利用者数が増えているのは (1)(家庭単位で)はじめてインターネットを利用する人の増加 (2)ネット環境が整備されている家庭内で新たにネットに挑戦する家族の人が増えている の2点が原因。特に小中学生や50歳以上のシニア層などはまだ普及する余地があり、これが今後の増加傾向を底支えする」と解説している。
最近では携帯電話でもPCブラウザを用いてパソコン上の環境に近いレベルでインターネットへのアクセスが可能となり、Wiiをはじめとするパソコン以外の端末からもネットの世界にアプローチする環境が整い、多くの人がインターネットに挑戦するチャンスを得られるようになった。時間をもてあますことが多い高齢者には色々な意味で刺激的なネットの世界への挑戦は良い娯楽、あるいは仕事の道具になる。
一方、小中学生の時からパソコンを教えておきたいという保護者の意向は強く、同時に子供達もパソコンを使いこなしたいという強い考えを持っている。学校でもパソコンの授業を積極的に導入しているところも多い。
今後、これら「両端」の層に対するインターネットの普及が、市場に大きな変化を与えることは間違いないだろう。彼らのニーズをつかみ、正しい「答え」を提案することで、例えばWiiのように、ハートをわしづかみにできるはずだ。
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