吉野家、「牛丼パワー」で売上高前年同月比39.8%増
2007年04月06日 12:30
【吉野家(9861)】は4月5日、2007年3月度の既存店舗における売上高が前年同月比で39.8%増加したと発表した(【発表ページ】)。牛丼の販売時間延長で夕食のニーズを取り込んだ形といえる。この伸び率は牛丼の販売を再開した2006年9月以降最高の値となった。
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発表データによると3月度の前年同月比における売上高は39.8%増、客数は31.4%増、客単価は6.4%増。牛丼そのものの単価が他商品と比べて高いわけではないので客単価の増加はそれほどでもないが、売上・客数ともに3割強の伸びを示し、「牛丼効果は3割」という推定を導き出すことができる。
牛丼販売再開のきっかけとなったアメリカ産牛肉の輸入量は2月で2100トンほど(【畜産情報ネットワーク資料】)。これは先の不祥事による輸入禁止直前の水準の1割未満でしかない。今後何の問題もなく推移しアメリカ産牛肉の輸入量が増加すれば、吉野家での牛丼販売時間帯も延長され、かつてのように24時間販売体制となり、「3割」でカバーしきれない客層へも「牛丼の輪」が広がることだろう。そうなればさらなる売り上げ増が見込めるに違いない。
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