かんきつ類で肥満防止・広島大学らが2成分を特許申請

2007年04月19日 08:00

お薬イメージ広島大学は4月17日、かんきつ類の栽培や展示を行う【シトラスパーク瀬戸田】と共同で、2種類のかんきつ類の皮に含まれる「フラボン類」の2成分に、血糖値やコレステロール値を抑える効果があるというマウス実験結果を平田敏文広島大教授らの研究グループがまとめ、その成分について特許を申請したと発表した(【発表リリース】)。

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リリースによると研究グループではかんきつ類の肥満抑制成分のリサーチを目的に研究を重ね、その結果「血糖値やコレステロールを調整する機能を持ち、安全性の高い両値の調整方法を提供できる」「脂肪がたまるのを防ぐ効用を持ち、同じカロリーを採っても効率よく脂肪を抑制する機能が期待できる」など、肥満抑制や健康維持の効用が、かんきつ類内に含まれる特定の化合物内にあることを発見。

マウス実験では5週間で血糖値や体脂肪率、コレステロール値の差が出て、前者二つについては摂取していないマウスと比べて2割程度の効果が計測できたのこと。

広島大学ではこの研究結果を受けて、該当2成分について3月30日付けで特許を申請。今後この成分を用いた食品素材の研究や、健康志向性の高い健康食品の開発を行い、地域ブランド化し、地域の活性化に寄与させていきたいと考えているという。

要は「肥満防止・血糖値抑制効果のある、かんきつ類から取れた成分で出来た健康食品やサプリが、将来発売されるかもしれない」ということ。対人間でどれほどの効用があるのかなど、不明な点は多いが、元々果物の皮から取れた成分であるだけに、化学合成物と比べればリスクも低く、効用も期待できる。

今後の開発進捗状況を見守りたいところだ。

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