【更新】小学校の1クラスに3人はぜんそく、アレルギーへの理解は不足気味

2007年04月12日 08:00

医療イメージ[読売新聞]などが報じたところによると、【文部科学省】は4月11日、全国の小中高学校を対象に2004年6月現在におけるアレルギーに関する調査結果を発表した。その結果によると、ぜんそくの子どもがいる割合は小学校で6.8%におよび、1クラスを40人と概算した場合、約3人の子どもがぜんそくの状態であることが明らかになった。なお4月12日早朝現在、文部科学省の公式サイトに今データの掲載は確認できていない。

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報道によると今回の文部科学省の調査はアレルギー疾患全般についての全国調査としては初めてのもので、2004年12月に6月末時点におけるアレルギー疾患全般の状態を調査、全公立小中高学校3万6830校を対象とし、98%の学校から回答を得た。

その調査結果では、ぜんそくの子どもがいる割合は小学校で6.8%、中学校でも5.1%に及び、1クラス40人とした場合、小学校なら2.7人、中学校なら2.0人の子どもが1クラス内でぜんそく持ちな計算となる。

ぜんそくを持つ子どもの率は高学年につれて低下する、地域によってかなり違いがある傾向が見受けられたとのことだが、これはぜんそくの一部に体力がつくにつれて症状が治まってくる場合があることが要因のようだ(当方(不破)もそのパターンだった)。

その一方、ぜんそく持ちの子どもへの配慮についてだが、

・強い運動やほこりを避けるために運動会や体育の授業に配慮している……70%
・掃除当番などに配慮している……26%


など、配慮がまだ行き届いてない様子がうかがえる。

今回の発表結果ではぜんそく以外にも、食物アレルギーへの問題(給食への配慮は81%、緊急時の連絡体制の対応は52%)やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎に関する調査結果など、非常に気になるデータが数多く算出されている。ぜんそくは当方自身が経験を持つだけに他人事とは思えないし、アレルギーは患者本人や周辺の人にとって、理不尽極まりない病症なだけに、その実態が気になるところだ。

一両日中に詳細なデータが文部科学省から正式に発表されるはず(だし、そうでなければ開示要請を行う予定)。公開され次第、そのデータを精査し、お伝えすることにしよう。

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