「忙しい」「興味がうせた」・SNSを止めた理由
2007年03月27日 08:00
【Japan.Internet.com】などが行った、【mixi】に代表されるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)についての調査によると、SNSでの活動を停止した人や退会した人の割合は全体の1割、その理由の多くが「忙しいから」「興味が無くなったから」というものだった。
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調査対象は20代から60代の男女330人で男女比は男性対女性が75.5対24.5。調査対象数がやや少ないのと性別に偏りがあるのが多少気になるところだが、ある程度の様子はつかめる。
調査結果によると、そもそもSNSを知らない人は9.4%、知っているが参加したことのない人は58.2%となり、SNS未体験者はあわせて67.6%に及んでいる。現在も利用中なのは21.5%。一方で入っていたが退会した1.8%・登録したが事実上休眠状態が9.1%と、「SNSよさらば派」が10.9%と約一割を占めている。
SNSへの参加経験について
この「SNSよさらば派」の一割にその理由を尋ねたところ、「時間が無くなった」「興味が無くなった」「閲覧履歴がわずらわしい」「付き合いが面倒」など、要は「面倒くさい」「飽きた」などの意見が多く見受けられる。
SNSへの参加を止めたり休眠状態になった理由
本来SNSとは現実世界でのいざこざやストレスから解放されるための、「別世界での雰囲気の体感」を楽しむための立場があったはず。「●×(SNSの名前)であなたも簡単に、オープンな掲示板のような危険もなく、新しい世界が開けるヨ」といううたい文句でSNSが登場し、実際にそれを求めて入会した人も多いだろう(もっとも単に「友達がやってるから」「話題だから」という人も少なくないが)。
しかし入会直後の情熱が醒めて「新メディア」というヴェールが消えてなくなると、「何か面倒だしーうざったいしー、っていうかー、飽きた」となってしまうのだろう。何事にも適度で中庸な、のんびりとしたゆったり状況が心の安寧には求められるべきなのだが、その安らぎの場にはSNSはなり得なかった。少なくとも「SNSよさらば派」10.9%にはそう思えたのだろう。あるいは「もっとパラダイス的なものかと思ってたのに、それほどでもなかったな」という肩透かしからきたものだろうか。
また、ここに列挙された「活動を止めた理由」はSNS運用サイドにも、今後の課題として検討すべき課題が含まれているに違いない。
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