女の子に流行る「ケータイで読書」
2007年03月31日 19:30
【IMJモバイル】は3月29日、携帯コンテンツの利用実態調査を発表した(【発表リリース】)。それによると、携帯電話によるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の利用率はきわめて高い傾向にあり、また、携帯電話を使った電子書籍による読書は、特に10代の女性に人気があることが明らかになった。
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今回の調査はインターネットリサーチによるもので15歳以上を対象にしており、1201件の有効回答から分析されたもの。調査日時は今年の3月20日から22日。対象携帯端末は【NTTドコモ(9437)】が44%、【au(KDDI)(9433)】が29%、[ソフトバンク(9984)]が15%など。同レポートでは携帯電話の利用されるコンテンツについて興味深いデータがいくつも明らかにされているが、今回はSNSと電子書籍にスポットライトをあててみる。
●最もひんぱんに利用されているのはSNS、週に2~3回以上が約半数
現在利用している携帯サイトの利用頻度についての調査では、mixiやGREEなどSNSがもっとも高い傾向にあった。「ほぼ毎日利用している」の項目だけを見てもSNSは23.1%とダントツで多く、週4~5回と週2~3回をあわせた「週2~3回以上」は47.0%に及んだ。
現在利用している携帯サイトの利用頻度(クリックして拡大)
次いで多いのはブログの書き込みや閲覧で、こちらは「ほぼ毎日」が18.6%、「週2~3回以上」が36.3%となっている。その他上位を占めるコンテンツを見てみると「健康管理」「口コミ情報サイトの閲覧・書き込み」など、CGM(Consumer Generated Media、利用者が内容を創って行くメディアのこと)の人気が高いのが分かる。
●「ケータイで読書」は若い女の子に人気
「ケータイで読書」、つまり携帯電話による電子書籍の購読については、10代の女性の52.9パーセントと過半数が「興味がある・すでに購読している」と回答するなど、飛びぬけて興味関心を示し、浸透している様子が分かる。
携帯における電子書籍利用の受容性
10代女性以外にも総じて若年層に受けが良いのが分かるが、男性で40代の部分が他の傾向と異なり利用度が高いのが少々気になるところ。
また、これら電子書籍について、興味があり閲覧しているジャンルについては「最新のコミック」「昔のコミック」が上位を占め、ケータイ漫画が意外に受けているようすがわかる。
電子書籍の興味・閲覧ジャンル
携帯電話の液晶サイズが大きくなり、表現力も昔と比べるとかなり向上したことから、コンテンツの配信側でも色々な工夫をすることで「紙媒体の漫画にはない演出でケータイ漫画が楽しめる」という魅力をアピールするようになった。その努力が報われているといってもいいだろう。
また、リストアップされているさまざまな他のジャンルも、携帯電話の特性を活かしたコンテンツを盛り込むなり演出をすることで、まだまだ成長する可能性を十分に秘めている。そして多くのユーザーの心をつかむことができれば、【スターツ出版(7849)など、携帯電話での小説文学賞を創設】にもあるような、他のメディアとの融合で相乗効果を狙う立場に位置することもできるだろう。
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(最終更新:2013/08/22)
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