「保険には 入れるうちに 入っとこう」・保険に入れない体とは

2007年03月30日 06:30

医療イメージ【All About Japanの保険関連の記事】の中に、「保険に入れない体ってどんなカラダ?」という特集が掲載されていた。先日【がん保険に入りました】でもお伝えしたように、当方も色々と浅からぬ実体験を持つ身である以上、非常に気になるお話ではある。内容にうなづく部分も多く、ひとりでも多くの人に読んでおいてほしいと考え、今回このような形でピックアップをすることになった。

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元記事の巻頭にある「保険に入れない健康状態になるかも知れないから、健康な今のうちに保険を考えましょう」というセールストークは、今現在当方が非常に身にしみて感じている言葉である。上記「がん保険に入りました」で触れたように、当方はネフローゼ症候群という内臓系疾患をわずらっていた関係で、今現在通常の生命保険に入ることはできない。そのあたりの説明が元記事には詳しく説明されている。

生命保険は「一人は皆のため、皆は一人のため」を原則とする。確率論と平等論を元に、皆で少しずつお金を出し合い、仲間内(保険加入者)で病気になった人が出たら、お金を出して経済的なサポートをしてあげよう、というもの。だから、病気にかかったり、過去に病気になっていた人のように「再び保険が適用される可能性が普通より飛びぬけて高い」人は、その確率論・平等論の均衡が崩されかねないため、保険そのものに入れないという仕組みなのである。

極端な話、明日をも知れない人が通常の人と同じ条件で保険に入れるのなら、せめて関係者にお金を残そうとする人たちが大挙して押しかけ保険に入ろうとし、その保険の収支バランスや確率論や平等論が無茶苦茶になってしまう。

保険会社や各保険内容によって判断基準は違うので、あくまでも一般論ということではあるが、元記事では「どのような状態では保険加入に問題視される」のか。簡単にピックアップしてみる。

・風邪を引き、病院と係わり合いがある場合
・太りすぎ、やせすぎの場合
・妊娠中
・ポリープや腫瘍がある場合
・肝炎ウィルスキャリアの場合
・高血圧の場合
・高眼圧で点眼薬をさしていた場合
・心の病気だった場合
・頭痛でしばしば通院していた場合
・TATOOがある場合


これらの場合は、当方のように門前払いを食らってしまったり、「特定部位不担保法」(特定の場所の病気は保険の対象としないという条件)や「給付金削減支払法」(特定の場所の病気の場合、通常の保険金より安い保険金しか支払われない)といった特別条件特則を設けられ、通常の保険より不利な形でしか保険契約が結べないことになる。

普通の人にとっては「これくらい問題ないだろう」と思っている内容でも、保険契約の際には非常に重要視されることもある。また、当方のように気が付いたら保険になかなか入れない体になってしまい、後悔したのでは遅すぎる。

社会保険への加入はもちろんだが、まだ一般の保険に一切入っていないという人がいたら、プロに相談をするなどし、一つ安心を買っておくのが良いだろう。最近は貯蓄がてらに入れるものもある。「掛け捨ての保険はもったいなくて」と考えている人も、こういうタイプのものなら自分自身を納得させられるはずだ。


(最終更新:2013/08/22)

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