今件では【加ト吉の循環取引疑惑、売買契約書に同社常務名・関連商社も取引を認める】にもあるように、複数の取引関係者が、加ト吉側の責任者を常務と証言している。また、現在内部調査が行われている社内調査委員会でも、この常務から詳しい経緯を聞き取り調査しているという。具体名は挙げられていなかったが、今回役職を解かれた側、代わりに役職が増えた側両者が常務の肩書きを持っていたこと、一部報道ではこの常務が高洲常務であるという話も伝えられており、今回はその可能性を一つ裏付けた動きとなる。

なおリリース上では今回の人事異動の理由について、何の説明も行われていない。

加ト吉側では循環取引の有無も含め、4月中には社内調査委員会の調べをまとめて報告する予定であるとしている。また、それにあわせ、先に公表している特損についても、その理由や因果関係などもあわせ、報告が行われるだろう。有価証券報告書の訂正も行われるだろうし、その内容自身やそれを受けて東証がどのような判断を下すのか、非常に気になるところではある。

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(最終更新:2013/08/22)