セシールでは業界他社に先駆けていち早く進出することで、「リアルの世界と同様、インターネット上のバーチャル世界においても、セシールブランドの確立を目指す」とコメントしている。具体的にはブランド構築だけでなく、マーケティング(市場調査)や求人、業務上のパートナーの獲得などの点でこの店舗を活用するとのこと。

店舗内では「Shopping Experience Company Cecile」というコピーのもと、「世界中の人に愛と信頼を」をテーマにし、セシールのコンセプトの提供やカタログ・商品の陳列、キャンペーンの展開、アバター(ゲーム内キャラクタ)の提供、着信メロディをはじめとしたデジタルデータの提供を予定しているという。

元々セシールはカタログ通販で有名だが、ネット上の通販サイトもかなり充実している。そのノウハウを『セカンドライフ』内に活かすことができれば、かなり面白いことになるだろう。例えば通販アイテムの具体的なビジュアルデータを『セカンドライフ』内で提供し、擬似立体的な商品の確認ができるようにする仕組みを出店店舗内で行う。カタログ通販よりも便利で、実店舗での販売と(静止平面画面の)ネット販売との中間にあたる新たなスタイル「セミリアルカタログ通販」を提案できるかもしれない。

どこまでセシールが本気になれるのか、注目したいところだ。