緑のラーメン(ヤクルトラーメン、麺許皆伝)
2007年03月27日 19:35
「Garbage Shot」第六十一回。今回は都市伝説とも幻のアイテムともいわれている、「緑のラーメン」こと「ヤクルトラーメン」、正式名称は「麺許皆伝(めんきょかいでん)」。もちろん発売元は【ヤクルト(2267)】。
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ネーミングは「免許皆伝」とラーメンの麺(めん)をかけたもの。……いま、すごくいたたまれない気分になったのを察してほしい。それはともかく。「緑色の麺をしたラーメンがある」という話は前々から聞いていたし、どうやらヤクルトで手に入る極秘アイテムで、一般の店舗では販売していないということも知っていた。実際、今まで店頭に並んでいたようすを見たことがない。
先日、平日にお休みをいただいていたところ、突然の来訪者。「ヤクルトおばさんは二度ベルを鳴らす」じゃないが、自宅の地域を担当エリアとしているヤクルトの人が来訪。いわく、買う買わないはともかく、毎週一度周っているのだという。そういや仕事先でも毎週一度は来てたよな、とか思い出し、そこからヤクルトつながりでくだんの「緑のラーメン」が頭に浮かぶ。
話を聞くと、正式名称は「麺許皆伝」で、5個単位で売っているとのこと。種類はしょうゆ、みそ、しおの三種類。他に焼きそばもあるという。価格は一つ65円(焼きそばは70円)で、それぞれ5個単位から販売。これも何かの思し召しか、早速全種類を最小単位ずつオーダーし、数日後に受領。
ヤクルトラーメン。このように5つセットで販売している
緑な仲間たち。ラーメン三種に焼きそば
見た目は普通のパッケージ。封を切ると、鼻を青海のりのような香りがくすぐるのが分かる。あるいはこれがクロレラスメルなのかもしれない。
パッケージを見直してみたが、「コシのあるクロレラめん」というキャッチコピーと、はしで緑色の麺がつままれている大きな画像がインパクトありまくり。「めん類は白か黄色、または灰色(うどん、ラーメン、そば)」という固定概念があるため、「なんで緑?」と身構えてしまう。
青は食欲を失わせる色だと聞いたことがある。緑は……どうだろう。青々とした野菜という表現は使っても実際には緑色。それを考えると、食欲が減退するということはなかろう。刺し身こんにゃくやよもぎモチもあるし。単にこれまでにないものだから驚いているだけだ。うん。
中には緑色の麺と粉スープ
中に入っているのはごく普通……というべきなのか。少々薄い色をした緑色の麺と粉スープ。ラー油やかやくは入ってなく、いたってシンプルなもの。
パッケージの裏を見ると、麺が緑色をしている理由が分かる。いわく「ビタミンB1・B2、カルシウム強化 ヤクルト独自のクロレラ入りのコシのあるめんに(以下略)」とのこと。この緑色の正体はクロレラだったわけである。
早速お湯に入れてかきまぜる
早速しょうゆ味を作ってみる。沸騰直前のお湯に麺を入れ、しばらくたってからかきまぜる。麺の色が落ちてお湯が緑色になるのではと想像したが、そんなことはなかった。三分間煮込んだが、お湯はそのままの色を保っていた。
完成。麺が緑色をしている以外は、ごく普通のインスタントラーメン
ほどなく完成。緑といっても濃い緑ではなく、ソバにありそうなタイプの色をしている。話に聞いていた時には「スープも麺も青汁のような緑色をしているのではないか」と想像していたが、さすがにそれは無かったようだ。
早速試食。スープはごく普通のインスタントラーメンのもの。しょうゆ味、ということもあるがボリューム感はあまりない。肝心の麺だが、こしはさほどなく、つるつるしている歯ざわり。また、それなりのもちもち感もある。注意深くかみ砕くと、ちょっと普通のインスタントラーメンとは違った、独特の味がしないでもないが、これが「緑のラーメン」といわれなければ気が付かないだろう。
総合的な味としては……そうだな、同価格帯で販売している袋ラーメンの中で、サッポロラーメンのそれに近いものがあるかもしれない。特にスープについて、非常に近しいような気がする。
届けてくれたヤクルトの人いわく「見た目がすごいので気をつけてくださいね」と驚かせるようなセリフを語ってくれたのでこちらも身構えてしまったが、伝説の緑のラーメンことヤクルトラーメンは、クロレラやビタミン、カルシウムが入ったちょっぴり健康志向のインスタントラーメンだったという結果が出た。
あえて一つ付け加えるとすれば、青汁ラーメンみたいな感じでなくて、半分ほっとし、半分がっかり、というところか(笑)。
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