今日からできる「要らないものを捨てる」整理整頓五か条
2007年03月24日 19:30
先日夜半のNHKの放送で[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]なる番組を放送していた。内容はといえば、整理整頓、掃除、思い出の品との葛藤というお話。何となく要らないものでも手元に残して部屋をゴミだめのようにしてしまう「捨てられない症候群」の分析など、非常に興味深い内容だった。中でも「整理整頓を容易にするための五か条」には納得しまくりうなずき毎秒16連射という感じ。そこでここではその「整理整頓五か条」をまとめてみることにする。
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●整理整頓できるものとできないもの、その判定基準
番組では一時間強に渡り、さまざまな有名人の事例や片づけをした家の話を取り上げ、「捨てられない症候群」や思い出の品々に対する想いが語られていた。その中で、消費生活アドバイザーの阿部絢子氏が、「自宅をゴミだめにしないため、判断基準となる五か条」を挙げていた。この基準を元に捨てられるか残すかを客観的に判断すれば、不必要なものを残しておいたり、必要なものを捨ててしまうことはないだろう、というものだ。
1.5年間まったく使わなかった
1.機能・デザインが古い
1.さんざん使って壊れ、修理ができない
1.残しておく目的がよくわからない
1.思い出にまつわる物語がない
これらの基準のうち、2つ以上当てはまるものがあれば、捨ててもかまわないだろうという話だ。
整理術で有名な【野口悠紀雄】氏の著書では「書類を封筒にまとめて順番にしまっていき、一番奥にある古いものを順次処分していく」「一年経ったら基本的に処分する」などの整理術が語られ一時期ブームになったが、それに近いものがある。このように他人に客観的なガイドラインを設けてもらえば、「なるほど」と納得すると共に、冷静な判断ができるだろう。
●形を変えて保存する
番組では他にも「そのまま残すからかさ張りゴミのようになる。だから形を変えて記念品にすればよい」というコンセプトのもと、さまざまな「加工品」の方法が語られていた。旅行先の砂を用いた砂時計(【金子硝子工芸】)や古着を用いて人形の洋服に作りかえ思い出の人形にしてしまうという制服リフォーム術(【アトリエ・デュプリ】)など、アイディアにあふれたものばかり。
元々他人から見ればゴミ以外の何物でもない、という物を残すのは、「あとで使うかもしれない」という心配性的なところか、あるいは「自分の心の一部がそこに込められている」という思い出的な錯覚によるもの。前者は上記の五か条に引っかかればどしどし捨ててしまえるし、後者もアイディア次第でどうにでもなる。
番組では基本的に「残す」以外は形を変えてコンパクトにして保存するという選択肢を残してはいるものの、それ以外は「捨てる」という選択肢にたどり着いている。だが例えば書籍や趣味趣向品などは、自分が「価値がないもの」と思っていても実は歴史的に価値があったり、「その筋」には貴重品に見えるものがあるかもしれない。
そんな時はその趣味を持つ人に相談してみたり、オークションに出すのも良いだろう。多少苦労はかかるが、小銭が手に入るかもしれない。あるいはバザーに出すのもありだ。
なにより、自分が要らないと思っていた物が他人に喜ばれるのなら、単に捨ててしまうより何倍も嬉しいし、地球にも優しい。そして物自身もきっと喜ぶに違いない。
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