【更新】入浴剤で脳波もリラックス・ツムラライフサイエンスなどが浴用剤のリラクセーション効果を脳波で実証
2007年03月20日 06:30
『バスクリン』などの入浴剤で知られている【ツムラ(4540)】の関連会社ツムラライフサイエンスは3月19日、広島国際大学やひとセンシング株式会社、ロフテー株式会社と共同で、浴用剤利用時のリラクセーション効果を脳波の検査結果で客観的に実証した([発表リリース])。
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リリースによると、浴用剤で約7割の人が「お風呂に入る時に浴用剤を使えばよりリラックスできるかも」と期待している。その期待に応える効果があるかどうかについて、脳波(α波)の計測検証の結果、何も入れない「さら湯」に比べて浴用剤を入れたお風呂の方が、快適度が2割強ほど高いことが明らかになった。
入浴中と入浴前後の快適度の変化。
リリースでは検証結果を元に、「浴用剤を使用すると、さら湯に比べ入浴中に快適度の高い状態になる」「入浴後も維持される」「つまり浴用剤は緊張感を緩和しリラクセーションに促進的である」と結論付けている。
入浴剤には着色されているものがほとんどで、さら湯か浴用剤入りかが一目で分かるため、「浴用剤が入っている=効果があるのでは」という事前学習が脳波の変化に反応した可能性もある。また検証数も16件のみとそれほど多くない。
今実験の科学的根拠をより高めるためには、(もしそのような設定をしていないならば)さら湯にもあらかじめ浴用剤と同じ色をつけて、浴用剤の有無が見た目では分からないようにするのと共に、検証数を少なくとも一桁は多くする必要があるだろう。
とはいえ、「浴用剤が入っているとリラックス度が高まる」というデータが出たのは喜ばしいことに違いない。リラックス度や脳波云々については、各自の気の持ちようなどメンタルな部分が多く、「こういう効果があるんですよ」と知られることで、その効果が「思い込み」でより一層強まるとも考えられるからだ。
何にせよ、疲れた心身をお風呂にゆったりとつかって休めることができるのなら、これに勝る幸せはない。その手助けに浴用剤が役目を果たすのなら、積極的に使いたいところである。
(最終更新:2013/09/02)
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