第一弾はアニメ版「涼宮ハルヒの憂鬱」のゲーム化・角川版権会社、複数会社と交渉中
2007年03月15日 20:00
先日【『涼宮ハルヒの憂鬱』もゲーム化・角川(9477)、グループ会社のコンテンツ版権を統括管理する新会社を4月2日設立】でお伝えした、【角川グループホールディングス(9477)】による、グループ会社のコンテンツ統括管理会社「角川プロダクション」の創設について、第一弾となるタイトルがアニメ版の「涼宮ハルヒの憂鬱」であること、複数の会社と契約交渉中であることが当方の取材で明らかになった。
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電話取材及び取得リリースによると、今回設立される「角川プロダクション」の株主は次の通り。
・角川グループホールディングス……50%
・エンターブレイン……10%
・角川書店……10%
・角川映画……10%
・富士見書房……10%
・メディアワークス……10%
二大ゲーム情報誌を発行する、エンターブレインとメディアワークスが入っていたのが注目に値する。
業務内容については次のように説明されている。
現在角川メディア部国内ライツにて行っているライセンス業務をそのまま継続することを基盤とし、グループ会社との連携により許諾商品のプロモーション業務や、著名人やアーティストなどのマネジメント、また低年齢層に向けたキッズビジネスなどの新たな事業分野も視野に入れて、角川グループの指針であるメガコンテンツプロバイダーとしての一角を担える企業を目指してまいります。
また、同会社の第一弾作品として先日の記事で報じられた「涼宮ハルヒの憂鬱」のゲーム化については、同社はアニメ・小説両方の版権を所有しているが今回対象となるのはアニメの方であること、具体的なジャンルや内容、対応機種(パソコンかゲーム機かも含めた)などは明らかにされなかったもののすでに複数の会社と契約交渉中であることが確認できた。これらのタイトルについては日を追って、それぞれのメーカーから直接発表があるだろうとの話。
さらに一部で噂に挙がっている、同作品のパチンコ・パチスロ対応については、そのような噂が広まっていることを認識しているとした上で、作品の対象が若年層向けであることや、シリーズそのものがまだそれほど年月が経過していないことなどの理由を挙げて、現時点ではそのようなものの予定はないと説明された。
繰り返しになるが、版権管理会社「角川プロダクション」の大株主としてエンターブレインとメディアワークスが入っている。今後角川関連(『涼宮ハルヒの憂鬱』だけでなく『ケロロ軍曹』をはじめとするその他既存コンテンツや今後の作品展開)は、これらの会社の出版物とのメディアミックス・タイアップ企画による露出が行われることだろう。
後に具体的な各会社からニュースが配信されるであろう『涼宮ハルヒの憂鬱』のゲームタイトルやその内容、どこのメーカーなのかはもちろん、それ以外の各種タイトルや、雑誌媒体とのメディアミックスがどのように行われるのか、今から春以降の展開が楽しみだ。
※ちなみに、エンターブレイン・メディアワークス共に角川グループの傘下である。思い返してみれば二大ゲーム情報誌は両方とも角川の傘下だということが改めてお分かりいただけよう。(一部誤解を受ける表記がありましたので訂正しました。)
(最終更新:2013/09/12)
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