体重計のタニタがネットで健康管理サービス「モニタリング・ユア・ヘルス」をスタート
2007年03月12日 08:00
体重計などをはじめとする家庭用計測機器大手の【タニタ】は3月8日、インターネットを用いた健康管理の新サービス「モニタリング・ユア・ヘルス(MYH)」を本格展開すると発表した。タニタが得意とする分野の計測機による計測データをデータベースに蓄積し、ネット上から食事や運動のアドバイス、履歴管理サービスを提供するというもの(【発表リリース、PDF】)。
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タニタの専用体組成計や血圧計、歩数計などの計測機を用いて各種身体のデータを測定。USBメモリータイプの専用キー「リレーキー」を用いて無線通信機能にデータを収録し、そのリレーキーをパソコンに接続してネット経由で専用のデータベースに転送することで、グラフなどで示した計測結果をサイト上で確認できる。
モニタリング・ユア・ヘルス(MYH)セット
また、パソコンよりも携帯電話をメインに使っている人のために、携帯電話をメインに据えた使用方法も用意されている。計測機器と携帯とのやりとりはブルートゥース方式で行い、携帯電話に取り込んだ計測データはそのままデータベースに転送される。
「パソコンは苦手だから」という人のために、計測したデータを特殊な据え置き型レシーバー(無線送受信機)を経由して自動的に専用データベースに取り込むシステムも開発した。この場合、履歴は郵送やファックスで受け取ることになる。
これらのデータはタニタに送られ、ウェブ上でタニタの管理栄養士や健康運動指導士らが、食事や運動について助言を行う。タニタ側ではこのサービスを利用することで、日々変化する健康状態の的確な把握や生活改善をうながせるだけでなく、生活習慣病の引き金となるメタボリックシンドロームへの対策やムリのないダイエット、さらには高齢者を対象にした将来の健康状態を予想する見守りシステムの構築が可能になるとしている。
気になる利用価格だが、ハード機器を含む標準サービスで、月額1200円/1ユーザー(別途入会金2000円が必要)を予定しているとのこと。
どの程度のサポートが得られるのかリリースだけでは把握できないので評価は難しいが、専門の計測機によるデータの蓄積と解析、専門医によるアドバイスが月1200円で受けられるのなら、能動的な保険のようなもので、非常に面白いシステムといえる。妙なデータ偽装をしない限り(笑)常に正確なデータを専門家に見てもらえるだけでも興味深い。また、自主的に体重などを計測するのは「自分の意志が弱くて……」という人も、毎月料金を支払い、しかも専門家が「見ている」となれば、半ば義務的にでも続けることができるだろう。
タニタ側では2007年度に会員数4万人・売上高5億円を目指している、とリリースでは述べているが、実際にどこまで応募者が増えるのか、気になるところではある。
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