食べごろ知らせるナイスな小物たち
2007年03月08日 12:30
最近料理への興味関心が増してきたのと共に、【100円ショップの逸品たち・ダイソー編】にもあるようにちょっとした小物好きでもある当方としては「注目しないわけには行かない」という内容の特集が今朝(3月8日)のNHKで放送されていた。[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]なるタイトルで、料理の食べごろを知らせるアイディア商品を紹介するというものだった。早速ピックアップしてみよう。
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●卵のゆで具合が分かる「エッグタイマー」
半熟卵を作ろうとしたり、卵の堅さの好みが家族みな別々な場合に重宝しそうなのがこの『エッグタイマー』。卵と一緒にゆでる卵状の料理器具だ。一緒にゆでると、「エッグタイマー」の周囲の部分が段々と赤から黒ずんだ色に変色し、その変色部分が目盛りにかかった範囲で「やわらかめ(SOFT)」「半熟(MEDIUM)」「固ゆで(HARD)」を判断できる。
先に【卵のゆで具合は卵自身が教えてくれます……イギリスの卵業界団体が秋にも「自動ゆで上がりタイミングお知らせ機能付卵」発売】で紹介したものは「卵自身」にプリントしたインクが変色するというものだったが、この商品は別途変色する料理機器を用意し、ゆで具合を見ようというもの。
変色するタイミングを見計らうため、ずっとゆでている最中の卵を見続けなければならないという弱点はある。が、卵のゆで具合に失敗するリスクは最小限に抑えることができるだろう。
●ローストチキンの焼き具合が分かる「ポップアップタイマー」
続いて紹介されたのが、ゴルフのティーのような小型のピン『ポップアップタイマー』。頭部に温度を感知するセンサーがついている。これをお肉に「ぷすっ」と指してオーブンに入れる。適切な温度(62度)になると、「ぽんっ」という音と共にピンが飛び出る仕組みになっている。ピンが出たらオーブンを止めて肉を出せば、程よい焼き加減で出来上がるというあん配。
紹介されていたのはチキン用の赤い頭部のものだが、牛肉や羊のお肉用のやや高めに温度が設定してあるもの(68度)のタイプもある。ちなみにこのピン、もちろん一度で使いきり。まるでおもちゃのような料理器具で、正直「こんなものがあるのか」と驚かされた。当方はローストチキンなどを焼く機会も機械も(笑)ないのでニーズはないが、料理に腕を振るう人にはうってつけの一品かもしれない。
ちなみにこの「ポップアップタイマー」、お店によっては大型ブロックのチキンにオマケとしてついている場合もあるようだ。
●果物の食べごろを教えてくれる「食べごろお知らせカード」
最後に紹介されたのが、慶應義塾大学とそこで開発された技術を商品化する会社【SNT】で開発中の「食べ頃お知らせカード」。りんごを箱詰めにして出荷する際に同梱するカードで、りんごなどが熟する時に「エチレンガス」を発生させる仕組みを活用している。カード内部にはエチレンガスに反応して色が変わるざら目状の薬品が含まれていて、この色が灰色になると熟して食べ頃、という具合だ。
現在岩手県の農協などで現在試験運用中だが、すでにリンゴ、メロン、洋ナシ用は開発済み。さらにブドウなどエチレンガスの発生が少ない果物などは鮮度を表す仕組みにするとのこと。
担当の【慶応義塾大学白鳥世明助教授】は「この時期まではおいしく食べられるという品質保証のようなことをすることで、安心して食べていただく工夫をするセンター技術を出していきたい」とコメントしていた。
最後の「食べ頃お知らせカード」はもっぱら生産者・農家が利用するものだが、消費者にとっても「いつ食べるのが一番美味しくいただけるのかな」ということが一目で分かるので、非常にありがたい。ちょっとした工夫やアイディアで、同じ食べ物をより美味しく食べられるこれらの便利グッズ、探せばまだまだたくさん世には存在していそうである。
(最終更新:2013/09/02)
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