ちくわパンを試食してみました
2007年03月06日 12:30
「Garbage Shot」第五十八回。今回は前回の「プッチンプリン ハッピー」同様に初見で「なんじゃそりゃ!」とツッコミを入れてその場で購入・ネタ化を決定した商品。ただし「ハッピー」は以前から情報を入手していたのでインパクトは「実際の大きさ」によるものだったが、今回のはまったくはじめての遭遇であり、まさに「まものにおどろかされた!」((C)ウィザードリィ)な気分。その商品の名は『ちくわパン』。頭脳パンなどでお世話になっているフジパンの新製品である。
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パンは確かに人気食品の一つ、ちくわもまぁ嫌いじゃないし好みの食材ではある。しかし「パン」と「ちくわ」をあわせた「ちくわパン」という組み合わせはどういうことよ……という秒速16回のツッコミが頭の中で繰り広げられた。人気者のカレーとパンをあわせた「カレーパン」をはじめ、さまざまな食材とマッチしやすいのがパンの特徴ではあるが、ちくわというのは聞いたことがない。自分にとっては前代未聞空前絶後。
そのままずばり「ちくわパン」。店頭に並べてあったのを見た当初は冗談かと思った
ちくわはそのまま食べたり焼いて食べる他に、きゅうりやチーズを穴の中に入れて食する場合がある(おつまみでよくあるパターンだ)。今回「ちくわパン」に入っているちくわもそれを踏襲する形で、ちくわの中にチーズクリームを納め、そのちくわをパンのど真ん中にはさんでいる。ソーセージパンのちくわ版といったところか。
脇からちくわがお出まし。上にはマヨネーズがかけられている
色を緑に変えたら芋虫に見えなくもない(笑)その外見だが、脇からはちくわがお出まし。上部にはマヨネーズがかけられ、味に彩りを添えている。マヨラーの中にはトーストにマヨネーズをかけて食べる人もいるし、ピザなどにもあるように焼いたマヨネーズは確かにパンと合うのだが……。
ちくわが入っている証を確認し、中を切ってチーズクリームがぎっしりと詰まっているところをチェック
味は……というと、困ったことにこれがなかなかイける。パンにチーズ、マヨネーズ、そしてちくわというおチープな味わいが意外に良い組み合わせなのには驚いた。これを軽く焦げ目がつくくらいにトースターで焼くと、マヨネーズの部分が香ばしさを増し、美味しさが当社比120%くらいにアップする。
「第一印象だけで偏見をもって食わず嫌いをすると損をすることもあるのだな」と、今回の「ちくわパン」ではつくづく思い知らされた。よく考え直してみれば(当方が愛して止まない)「頭脳パン」のネーミングでも、フジパンの手ごわさを知っていたはずではないか。
さてここまでが「ちくわパン」を買って写真を撮り、試食した直後までの話。このあと、何か頭にひっかかるものがあって調べてみると、「ちくわパン」なるものがフジパンのオリジナル・独創パンではなく、すでにかなり有名なパンであることが判明した。フジパンの「ちくわパン」はこのオマージュ的な商品のようである。
北海道・札幌に【どんぐり】というパン屋があるのだが、ここで販売されている創作パンの中に「ちくわパン」がそのままずばり存在する。こちらがどうやら「ちくわパン」としては元祖で有名な販売店であるようだ。
「どんぐり」の「ちくわパン」はちくわの中にチーズではなくマヨネーズで和えたツナを詰めてあるらしい。かなりの人気アイテムでマスコミでも何度も紹介されたとのこと。北海道まで「ちくわパン」を食べにいくわけにもいかないが(笑)、『Taketoshiのヨッパー部屋』によると、東京練馬区のポラリスというパン屋にもあるそうな。発想はともかく材料はどこにでも手に入るものなので、近所のパン屋でもよく探せば見つけることかできるかもしれない。
菓子パン・調理パンは清涼飲料同様に多種多彩な新製品が開発され、そのほとんどは広まることなく姿を消していく。しかし販売は終了しても、手にしたものの心の中に深い印象として刻み込まれるものも多い。恐らくこの「ちくわパン」も、当方だけでなく多くの人も目にすれば、心の片隅に残るに違いない。多分。きっと。恐らく。
(最終更新:2013/09/02)
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