アメリカの『ザ・シムズ』携帯電話版紹介

2007年03月05日 06:30

アメリカの『ザ・シムズ』携帯電話版イメージ日本では最近『DS版シムシティ』が発売され売行きもすこぶる好調、携帯電話版でも【ハドソン(4822)】【携帯版】を運営しており「気軽で長く付き合える面白シミュレーション」として人気の高いゲームの地位を確保している『シムシティ』。その『シムシティ』をはじめとするシミュレーションゲームシリーズで、日本では『シムシティ』などの影にかくれてしまっている『シムピープル』こと『ザ・シムズ』の携帯電話版がアメリカには存在する(【紹介ページ】)。ダウンロード価格は2ドル99セント。

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『ザ・シムズ』はある意味究極の箱庭シミュレーションゲーム。プレイヤーは神様の立場から人々の日常生活を再現してその行動や人たちの喜怒哀楽を見て楽しむ、観察+ちょっかい型シミュレーションゲーム。直接操作するのではなく、色々と環境や状況を整え、「さあ、どう反応するのかな」と観察を楽しむもの。いわば「アリの巣観察セット」のようなものだといえる。

登場する人間たちは「シムズ」と呼ばれ、プレイヤーがちゃんと指導、環境の整備をしないと堕落した生活で日々を過ごすことになる。一方、きちんとした「メンテナンス」をすれば、近隣の人たちとも付き合いよく、きれいな部屋の中で規則正しい生活を送る。「しつけシミュレーションゲーム」と表現できるかもしれない。

このような性質を持つゲームなため、「いつでもどこでもすぐに遊べる」携帯電話のソフトとしてはうってつけの題材。……なのだが、『ザ・シムズ』そのものが日本人の趣向には向かないのか、それとも直接コントロールできないもどかしさがあるからなのか、ニーズが『シムシティ』ほど高くはないようだ。日本ではいまだに携帯電話への進出は果たしていない。最近ようやく【EA、Wii向け新タイトルとして「ぼくとシムのまち」を正式発表】にもあるように、据え置き型新世代機のWiiへの移植が決まったくらいだ(こちらはWiiのユーザー層向けにさまざまな工夫と変更が凝らしてあるようで、これはこれで期待ができる)。

アメリカの『ザ・シムズ』携帯電話版イメージ一方アメリカでは『ザ・シムズ』シリーズの人気は相当高い。評価も段違いで、セールスも抜群だし、ファンサイトも多数存在する。携帯電話向け『ザ・シムズ』が登場しても当然といえよう。

プレイヤーは24種類の組み合わせによる「シムズ(ゲーム上の人間)」を選べる。シムズは社会的な生き物なので、近所の他のシムズとの出会いや友情、雇用による労働、さらには愛情が芽生えることもある。もちろん色々な要望を心に秘めているので、その要望に従った物品を与えれば、彼らは幸せになれる。

彼らとて資本主義社会で生活している者の一員。仕事をさせて稼ぎを得なければ暮らしていけないし、家を広げて快適な生活を充足させるには労働で対価を得なければならない。また、お金を使ってシムズの技術を上げればよりよい仕事に就け、お給金も高いものが期待できる……などなど、通常機種版『ザ・シムズ』と遜色ないプレイが楽しめるようだ。

近所の「シムズ」が6人しかいない、仕事が5種類など、通常機種版と比べれば規模は小さいが、十分に『ザ・シムズ』の雰囲気は楽しめる。「ギターを習わせたいのにシムズが言うことを聞かないのは環境が悪いから。良い生活環境を作ってあげてシムズの機嫌を治してやれば、きっと言うことを聞きますよ」というQ&Aのページを読むに、アリの巣観察型箱庭ゲーム的なところは変わらないな、ということが実感できる。

ちなみにこの携帯電話版『ザ・シムズ』、当然のことながら、そして残念なことに日本の端末ではプレイできない。キャラクタを何らかの人気キャラに差し替えるなどすれば、日本でも受ける芽はあると思うのだが、どうだろうか。


(最終更新:2013/09/12)

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