元々テレビ放送局のコンテンツは版権絡みもあり、ネット上での掲載に厳しい。色々な主張、説明があるが、大抵においては「悪用されるから」「管理しきれないから」というもの。その一方、ブログパーツなどをほいほい提供するのはどうよ、とも思うのだがそれはさておき。

放送・記事掲載の翌日、日曜の午前中に問い合わせをした際には「日曜だから早くても月曜になるかな」と思っていたのだが、回答は半日も経たずに、日曜夕方には帰ってきた。放送局の常ではあるが、日曜日も大変なことである。

さて帰ってきた内容としては、やはり「使用不可」。理由としては

というものだった。まったくもって当然至極、ぐぅのネも出ない。【スプー騒動】があったり、NHKアーカイブなど過去のコンテンツの再提供に力を入れているがため、というのも理由に挙げられるだろう。先日も大量の動画ファイル削除を著作権の権利団体経由で動画投稿サイトから削除するよう要請しているし、仕方のないことといえる。

しかしこれで「仕方ないね」で終わってしまってはつまらない。回答文をよく読みなおし、さらに「ブログパーツ」として提供されるのであれば問題はないなどの現状をあわせて考え直してみる。

ニュース、あるいはニュース系や知的探求系番組の短いもの、あるいは一区切りごと(先の「こどもニュース」ならコーナーごと、ニュースなら1つのニュースごと)に動画をブログパーツ化して提供してみるというのはどうだろうか。

ブログパーツにして第三者への引用をうながせば、「簡単にコピー」云々の問題は解決できる。権利者全員の許諾云々も、事前に行っておけば問題ない。ニュースに至っては、わざわざ「ニュースにしますけど良いですか」と確認しているという話は聞いたことがないので、ネット上でそのような使い方をするのも問題はないはずだ。そしてパーツ化したもので提供すれば著作権侵害も基本的にありえない。ブログパーツ経由の著作権侵害を気にするのなら、そもそもネット上でのサイト運営自体が出来なくなる。

さらに、【iza】のように各記事にトラックバックを受け付けることで、ブログパーツでの動画提供とあわせ、より一層多数の人たちの意見とのリンクを模索できる。怪しげなトラックバックばかりになるというのなら、許可制にしてチェックしたものだけを表示するようにすればよい。

NHKのニュース番組のコンテンツでは、各ニュースごとにストリーミング方式で動画を配信している。せっかくそこまで用意しているのだから、あとは不特定多数のユーザーが簡単に引用でき、ニュースを知ってもらい、NHKのニュースサイトに結びつくような仕組みを設けても良いのではないだろう。

NHKから返ってきたメールを読みながら、そんなことを思った今日この頃だ。