どうぶつのお医者さんや他のペット愛好家と色々お話・「どうぶつ病院.JP」ベータ版開設
2007年03月03日 10:00
ウェブサイト営業のコンサルや実際のメディア制作を行う【イトクロ】は2月28日から、ペット愛好家を支援する総合CGM(Consumer Generated Media、利用者が内容を創って行くメディアのこと)サイト【どうぶつ病院.JP】のベータ版提供を開始した(参照:【六本木経済新聞】)。利用は無料。
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「どうぶつ病院.JP」のコンセプトは「あなたのペットに最適な動物病院を探せるサイト」。トップページには日本地図が描かれ、自分が探したい地域を順に細部に渡って入力していくことで、近所の登録済み動物病院を検索できる。また毎週水曜日にはペットに関わる身の回りのコラムなどを掲載しており、ちょっとしたペットの読み物サイトとしても楽しめる。
同サイトが単なる「動物病院検索サイト」に留まらないのは、CGMとしての要素も備わっているから。各主要ペットの種類や病種ごとに分類されたさまざまな悩みや相談事を、全国各地の獣医が答える「教えて獣医さん」というコーナーが用意されている。これはペットに関する質問をメールフォームからメールすると、登録されている獣医がサイト上で答えるというもの。
どうぶつ病院.JPトップページ
回答は種類別などに分類された上で登録され、誰でも閲覧することができるようになっているため、質問者自身はもちろん(質問者には回答が掲載された場合、その旨メールで知らせてくれる)、後に同じような悩みや相談事を持つ人が、似たような質問を捜して回答を得ることができる。いわば、データの集積サイトである「ナレッジマネジメントシステム」のスタイルを採っているわけだ。今ポータル系サイトで流行の「Q&Aサイト」のペット特化型といえよう。
ただ「教えて獣医さん」が通常の「Q&Aサイト」と異なるのは、回答者が一般参加者ではなくすべて獣医さんという、「その道のプロ」であること。質問によっては複数の獣医さんが答える場面もあり、それぞれの考え方や医療方針の違いが微妙にうかがえたりして興味深いものもある。
スレッド式掲示板スタイルのQ&Aコーナー。回答ができるのは獣医のみで、複数の獣医から回答が出ることも
参照記事によれば、今後運営側ではユーザーの画像投稿やSNSのようなコミュニティ機能の拡張を考えている、ということだ。それらの機能が実装されて有効に働けば(そして誰もが気軽に扱える携帯でも閲覧だけでなく文章・画像共に投稿できるようになるなどフル対応すれば)、「他のペット愛好家とのコミュニケーションができ、何かあっても専門の獣医さんが相談に乗ってくれる」という、最強のペットサイトになりうる可能性がある。
当方は残念ながら諸般の事情でペットの類は飼っていない。が、もしペットを飼っていたのなら、このようなサイトは非常に役立ち、心強い存在となることだろう。また参加している獣医にとっても、データベースに掲載されるだけで検索対象となり来訪者が増える可能性は期待できるし、適切な回答を行うことで知名度・信頼度も高まり宣伝効果も増す。参加する意義は十分にあるため、(特にIT技術に興味のある獣医は)積極的に活用するに違いない。今後の機能拡張と獣医の人たちの活躍に期待したい。
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