エプソン(6724)が2倍の印刷速度を持つ新プリンターヘッド「マイクロピエゾヘッド」を開発

2007年03月29日 08:00

プリンターイメージ【セイコーエプソン(6724)】は3月27日、インクジェットプリンターに搭載するプリンターヘッドの新技術「マイクロピエゾヘッド」を開発したと発表した(【発表リリース】)。世界最高の歪み量を持つ薄膜ピエゾ素子を独自開発し、4月から量産を開始するという。

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エプソンではピエゾ圧電素子に電圧を加えて曲げ、ノズルからインクを出す方法といわれているプリンターヘッドを用いている。リリースによると今回開発された新プリンターヘッド「マイクロピエゾヘッド」は、このピエゾの材質などを改良し、ピエゾの小型化に成功。そしてノズル自身の密度を2倍に高めて印刷速度をこれまでの2倍に高速化することに成功した。

これは同時に「従来と同じ速度を、これまでの約半分のプリンターヘッドで実現できる」ことも意味する。

今回開発された技術で作られたプレンターヘッドは、産業用だけでなく、個人向けプリンタなどにも活用されるものと思われる。

価格がどの程度かさ上げされるのかは今のところ分からないが、今後セイコーエプソンから発売されるプリンタで「マイクロピエゾヘッド搭載」と記述されているものを見つけたら、「ああ、これがくだんの2倍密度のノズル技術のだな」と思い出すことだろう。少しでも速いプリントアウトを望む人や、大量にプリントアウトを行うニーズがある人には、要チェックな技術というよう。

(最終更新:2013/08/30)

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