バーチャル動物園「デジタルアニマルパーク」でリアル動物園の入園数が3倍に大増加
2007年03月19日 08:00
アットネットホームなどは3月15日、日本初のバーチャル動物園「デジタルアニマルパーク」が2005年3月のサービススタートから2年を経過し、その間に中継対象の【須坂市動物園】の入園者数が3倍強にまで急増したことを明らかにした(【発表リリース】)。
スポンサードリンク
リリースによると、「デジタルアニマルパーク」が開設した2004年以降の入園者数は次の通り。
2004年度:7万4266人
2005年度:12万7369人
2006年度:21万7502人(3/13現在)
この「デジタルアニマルパーク」はアットネットホームのネット技術を活かして動物園内のライブ映像を全国に配信することで、動物園の大規模な改修工事を行うことなく、動物園の宣伝や集客向上を目指したもの。データを見る限りでは目論見はうまくいったようである。
リリースによるとライブカメラでの映像配信により、動物園での新たな魅力を提示でき、多くの新ファン作りに貢献したとのこと。中でもアカカンガルー「ハッチ君」は全国的な人気者となり、ライブカメラアクセス数でも最大のアクセスを集めている。
ライブカメラがつながっている(あるいは写真掲載中)の動物一覧。動物園とダイレクトリンクで動画を配信している。
「デジタルアニマルパーク」内フンボルトペンギンのコーナー。巣の中でおねむのようす。
「デジタルアニマルパーク」では3月20日から、ライブカメラの増設(17台から22台)、動物の種類の増強(12種類から16種類)、暗視カメラや音声付カメラの増設、ショット撮影機能の付加など、さまざまなリニューアルを行う。また、飼育員の更新による「きょうのハッチ(仮称)」で動物園の最新情報を告知したり、動物園への募金受付を始める。
なお【デジタルアニマルパーク】は無料で閲覧できるネットコンテンツの一つだが、「@NetHome(アットネットホーム)」内コンテンツであるため、非会員の人は入会が必要となる(当方は会員なので閲覧が出来た)。ただ、【須坂市のサイト】でも2007年4月からその一部を見ることができるようになる予定とのこと。
動物の生態を本や写真ではなく、実際に見られるのが動物園などの特徴でありメリット。リアルタイムでの動画は足を運んでの来園にはかなわないかもしれないが、文章などと比べればはるかに魅力あふれるコンテンツなのに違いない。そしてネット上から色々な動物が今何をしているのかを見るにつけ、近くにその動物園があれば行きたくなるのも道理といえよう。
予算をあまりかけずに、動物園などのアピールを行うのには、確かにネットによる動画配信は有益だと思われる。今回の須坂市動物園の事例は、それを実際の数字としてはじき出した好例といえるだろう。
■関連記事:
【自宅からネットを使って水族館鑑賞・NTT東日本が水族館ライブ映像をネット配信】
【萌えなパンダをライブカメラで見つめまくり!】
スポンサードリンク
ツイート